【ヒプマイ】銃兎の妹の私が左馬刻さんを落とすことを宣言します2【碧棺左馬刻】

56話 ページ6

杏side

まい「もう少しだから！！」

沙和「頑張って！！！」

過呼吸で息が苦しそうで本当に死んでしまいそうで

そしたらいきなり、小さな声で何かを言い始めた

嫌だ

お願い

やめて

行かないで

いや

お兄ちゃん

ママ

パパ

お願い

嫌だ

お兄ちゃん

お兄ちゃん

お兄ちゃん

ずっとこんな調子

はるねが何か言いだしたあたりからまいがはるねをおぶって保健室に向かっていた。

はるねは何かを拒否するようにずっと何かを言っている

ねぇ。はるね

過去に何があったの？

両親に何があったの？

なんでそんなにお兄さんに固執するの？

さっきから耳を塞いでるけど何を聞きたくないの？

目をつぶってるけど何を見たくないの？

嫌って言ってるけど何が嫌なの？

私、はるねのこと何も知らないよ

ねぇ、私ってそんなに信用できない？

とにかく今は、、、

お願いだから死なないで

人の死なんて立ち会ったことは無い

でも、なんとなくわかる

荒い息

異常な汗

若干震えてるし

本当に死んでしまいそうで

私も泣きそうだよ

まい「ついた！」

ガラッ

沙和が扉を開ける

沙和「先生！！」

はるねの体がズレる

まいは支えきれず、床に下ろす

先生「大変！息がっ！薬は？」

杏「飲んだけどっ！全然治まらなくてっ」

まい「どうしよう！こんな過呼吸見たことないよ」

沙和「ねぇ死んじゃわないよね！？死ぬなんてないよね！？」

杏「そんなの嫌だ！！はるね！！！」

涙がこぼれる

ほんとに死んでしまうんじゃないか。

嫌だ

そんなの

「おい！そこのけ！！！」

！？！？

まい「な」

「おい！はるね！聴こえるか！！」

沙和「あ、碧棺左馬刻！？」

突如保健室に乗り込んできた碧棺左馬刻。

杏「え、え！？」

左馬刻「まずいな。俺が見た時よりも息が荒い。なんかブツブツ言ってるし、」

はるね「ﾊｧﾊｧひゅーひゅーゲホッﾊｧﾊｧ」

左馬刻「はるね！！俺だ！左馬刻だ！」

はるね「ゲホッ嫌っ嫌だっﾊｧﾊｧ」

左馬刻「何を嫌がってるかは知らん！でも、俺がそれから守ってやる！！見たくないもんも聞きたくないもんも！平気になるくらい！守ってやる！お前の兄ちゃんとは違う立場で！守ってみせる！！俺の声を聞け！！はるね！！」

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