悪ガキマンネのケンカごっこ＿SM ページ49
2009年
ソラ「ヤー！返せ！」
KH「取れたらね」
練習室。キュヒョンが手を高く伸ばしてAはぴょんぴょん跳ねてそれを取ろうとしてる。
割といつもの事なので僕らもスルー。
ソラ「ほんとなんなの！返せ！」
KH「ㅋㅋㅋ」
ソラ「僕の背が伸びたらお前なんか見下ろしてやる！」
…A、仕返しが優しくない？見下ろすだけなんだね？
ヒョンはお前のそういうところ良いなって思うよ。
KH「お…？A…どこだ…？」
ソラ「ここだよ、見えてるだろ」
KH「うわ、そこか。ミエナカッタワー。」
ソラ「それはソンミニヒョンとリョウクヒョンにも失礼だぞ」
思ってもいなかった方向からの攻撃に僕とリョウクが顔を上げた。
キュヒョンがAをいじることで始まる2人のケンカっぽいもの。
ただ傷つくのは2人では無い他の誰かで、Aは分かってない。キュヒョンは、あれは、、確信犯だな。
KH「パボA…ㅋㅋㅋ」
ソラ「あー！パボっていう方がパボなんだー！」
Aって普段は僕らと喧嘩とか言い合いなんてしないんだけど、キュヒョンは例外。
なんだか二人とも子供っぽくなる。
ソラ「ヒョン！キュヒョンがいじわるしてくる！」
KH「はっㅋㅋㅋ」
イトゥクヒョンのところへ行ってそう言い付けるAに余裕そうなキュヒョンの表情。
Aはヒョンを盾にして「ヒョン、なんか言って！」って言ってる。
LT「ほんとお前たちは仲良いね」
2人はお互いを見てから微笑んでるヒョンを見た。
ソラ「キュヒョンがいじわるするんだ、仲良くない」
LT「2人ともよく似てて可愛いよ」
KH「パボAと一緒にしないでください」
ソラ「いじわるギュと一緒にしないで」
LT「ほら、ね？ㅎㅎㅎ」
ヒョンはふふって笑って背中にくっついたAの頭をポンポンと撫でた。
LT「でもキュヒョナ、”ケンカごっこ”も程々にしなきゃダメだよ〜？」
KH「！」
ヒョンは今度はキュヒョンに笑って言った。
そう、僕らがこの2人のこの言い合いをスルーしてるのはこの2人が遊びの延長線でやっているだけで本気で言い合ってるわけじゃないからね。
それにキュヒョンはなんと言うかな〜…あ、好きな子にちょっかいかける小学生って感じだな。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
