・ ページ45
博side
Aちゃんは少し無防備で、鈍感な子。
家で無防備にされるとこっちがヒヤヒヤしてしまう。
家はまだ良いとして、外に行く時に今日みたいにミニスカートなんか履かれたら堪らない。
いつも以上に周りからAちゃんが見えないようにさせたくなる。
それにAちゃんにも同級生がいる訳で、その子達と比べれば俺はオジサンだ。
そのことに俺は少し焦ってるのかもしれない。
今日俺はAちゃんの鈍感さに俺は痺れを切らしてしまった。
Aちゃんの頬に手を添えて見つめた。
白く透き通った肌に、長い睫毛、大きな瞳、筋の通った鼻、プルっとした唇……
堪らなくなった俺は思わず顔を近づけた。
鼻先が触れ合った時、Aちゃんは目をぎゅっと瞑った。
このまま、もう、キスをしてしまおうか。
「ダメだ」理性がそう言った。
そんなことしたらAちゃんを傷つける。
俺は誤魔化して、車を出した。
家に着くまでAちゃんとは会話をすることが出来なかった。
でも、横目でAちゃんを見た時に顔を赤らめていたのは気のせいではないと思う。
家に帰り、荷物を下ろすと昌行くんが玄関まで来た。
昌「おかえり〜。早かったな？」
「あぁ、うん。ちょっとね」
昌「ふーん？」
Aちゃんは部屋に戻り、俺はリビングでコーヒーを入れる
昌「…お前、何かあったの」
「え？」
昌「何かあったろ。…Aか？」
「ははっ…」
ほんと、やっぱり
「昌行くんには敵わないなぁ…笑」
昌「何年お前の兄貴やってると思ってんだよ笑」
「そうだね笑」
昌「で、どうしたんだよ。」
「…」
昌「博。たまには俺に相談してみろよ」
椅子に座って聞く体勢に入ってる昌行くん
俺も向かいに座って、昌行くんの分のコーヒーも出した
「…昌行くんはさ、Aちゃんと歳離れてて焦ったりする？」
昌「おれ？」
「うん…」
昌「焦るも何も、不安ばっかだぜ？俺は周りに比べてオジサンだし、Aは鈍感だし、お前らはあからさまだし。笑」
「…誰にも見せたくないって思ったことある？」
昌「そりゃな。俺だけに向けた表情とか、仕草とか、色々あるよ。誰にも見せたくないし、渡したくないって思う」
「そっか」
昌「何があったの？…まぁ、言いたくなかったら良いけどさ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - 更新待ってます！ (2022年10月11日 16時) (
レス) id: 32c28d25ca (このIDを非表示/違反報告)
あおい(垢移行)(プロフ) - りんごさん» いいえ大丈夫ですよ！返信ありがとうございます😭 (2022年1月11日 0時) (レス) id: 03e8cfb45e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - あおい#てつ虫推し(垢移行)さん» コメントありがとうございます！ 更新が遅く申し訳ないです<(_ _)> これからまた更新速度が遅くなると思うのですが、待っていただければ嬉しいです！！これからもお願いします！ (2022年1月10日 21時) (レス) id: 2cfa80181a (このIDを非表示/違反報告)
あおい#てつ虫推し(垢移行)(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)m少し前から更新お待ちしております！主さんのペースでいいので更新よろしくお願いします！(これからも頑張ってください！) (2022年1月5日 4時) (レス) id: 03e8cfb45e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご | 作成日時：2021年6月7日 23時
