転校生の魔法/2 ページ13
「えっト、とりあえず落ち着いテ？紅茶でいイ？」
枝毛の１つもなさそうな、さらさらの長髪。
一年前とはうって変わって、当時のグラデーションはどこにもない。
自身の下腹辺りに『ぎゅっ』と腕が回されているせいで、顔は見えない。
ボクはそれを流れるように外した。
「あ、気遣い無用ですよ。……って、もう準備してるんですね。」
「渉兄さんを前にモタモタしてたら一瞬で片付けられるからネ。ハイ、アールグレイ」
「ではありがたく。確か、アールグレイにはリラックス効果や冷え性緩和の効果があるそうですね。北斗くんに勧めたいですねぇ」
「そこは兄さんの好きにしなヨ。デ、なんであんなに必死に突進してきたノ？」
「あぁ、それがですね……」
『ずいっ』と、ボクに顔を近づける。
その目に引き込まれそうになり、慌てて目を逸らした。
「何？ボクの顔に何かついてル？」
「いえいえとんでもない。あぁ、強いて言えば白衣に茶葉が」
「エッ、嘘」
「嘘です」
「エッ」
「えっ」
「エッ？」
なんだかよく分からない茶番が繰り広げられる。
とりあえずボクも落ち着こうと、もう冷めかけている紅茶の入ったカップに手を伸ばした。
「えーっとですね」
それを見越して、兄さんが口をつく。
「やっぱり、片想いしてますよね？」
「はっ？？」
まてまて。なんか何処かで見たことあるぞ。
「最近、私達の末っ子がどうも会いに来ないと思って！少しの間だけ
「それ本人の前で言っていいノ？」
「まぁまぁいいじゃないですか。これこそAmazingな事態ってことで」
「いつになく無理矢理だネ。いいけド、それで何か分かっタ？」
「はい！貴方、恐らくお隣の一つ上の方が気になるのでしょう？」
「アハハ。……そっカ、兄さんには叶わないナ。」
「それ言ったらあんずさんの方が強いですよ。本当に、『女神』と言われるだけありますねぇ？」
「いヤ、仮にも女の子だシ……いヤ、バルくん達がついていれば安心かナ」
「え、でもあんずさんこの前素手でまぁ何とは言いませんが黒光りするアイツ潰してましたよ？」
「……前言撤回していイ？」
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竜花(プロフ) - Mashiro Lioさん» 私の謎の叫びまで目を通してくださりありがとうございます！（笑）この作品が一番初めに作ったものでして、至らない点が数多あったりするかもしれませんが、ビスクドールの方も、こちらの作品の方も読んでいただけて、本当に嬉しいです。本当にありがとうございます！ (2020年7月12日 10時) (
レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - ビスクドールの方から来た者ですが、本当におもしろかったです！読みやすくてキュンキュン(?)な所もあって、読む手が止まらず一気に読了しました！あと、叫びは本当に｢あ〜確かに、気持ちわかる〜｣と思いながら読みました笑。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年7月12日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
竜花(プロフ) - つぶあんさん» ありがとうございます！まだまだ至らない点が多々ありますが、楽しんで頂けたのならば幸いです。御気遣い感謝致します！ (2019年6月4日 23時) (レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
つぶあん - 夏目君大好きなので、こういうの本当嬉しいです!! これからもお体に気をつけて、素敵なお話つくってください!!! (2019年6月4日 20時) (レス) id: aed030ecf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜花 | 作成日時：2019年1月27日 19時
