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「う”〜…」
いや、猫かこいつ
「お前、何度俺の主を傷つけるつもりだ」
『トライド、』
「傷つける?それはさっきのことか?勘違いだって言ってんだろ」
「説明もなしに帰しておいてなにが勘違いだ」
「だぁから、今からそれも含めて話があるって言ってんだろうが」
『行かない』
「はぁ?」
『トライドと先にいたもん
トライド優先だから。
今日はトライドの傍にいて甘やかすの』
「それわかってやってんのか?」
「、、、Aさま、良いのですか?」
『約束したもん、いいの
それに私、強引に腕引っ張ろうとする人も、説明なしに命令してくる人も、怒って話し合いにならない人も、、、
嫌いだから』
きらい
Aの口から放たれた言葉は
怒りで冷静でいられなかった俺を黙らせるには十分すぎて
Aの腕をつかんでいた手も力なく離れた
「!Aさま、赤くなってしまっています…」
『大丈夫、痛くないから』
「すぐに冷やすものを持ってきます!」
Aから離れていったトライド
今ここには俺と2人きり
あいつ、、2人きりにさせたくなかったんじゃなかったのか
「、、、手、あの、、ごめ『大丈夫だから』
「嫌いって、ほんとか?」
『、、、』
「返事、してくれねえの?」
『言ったから、もう。強引に腕引っ張ろうとする人も、説明なしに命令してくる人も、怒って話し合いにならない人も嫌いって』
「それ、おれのこと?」
『自分で考えて』
ずっと俺とは反対方向を向いて顔が見えない
みせてくれない
「おれ、そんなつもりなくて、、なんて言ったらいい…
Aがトライドと一緒にいて、それが…」
『そうだね、でもトライドは私を想ってくれるし私が嫌だと思うことはしない。
一緒にいたいって思うの。
それがティキを傷つけるなら、ごめんなさい』
「いやちがう…!Aに謝ってほしいんじゃなくて、、」
「Aさま!!」
氷らしきものを袋に入れて持ってきたトライド
トライドの方を向いて微笑むA
「Aさま、やはり痛みますか?」
『ううん、大丈夫』
「しかし、涙の痕が…」
「泣いてたのか?」
俺をもう見たくないと思っていた
だけどAは泣いていたからこっちを見ていなかったのか
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月下*妖狐(プロフ) - 神田可愛い(*´ー`*) (2017年5月6日 22時) (レス) id: b3656ffd00 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - ルベリエマジ許さん:( #´°ω°` ):イラッ (2017年4月24日 20時) (レス) id: b3656ffd00 (このIDを非表示/違反報告)
アンダーテイカー(プロフ) - はよ、神田さん夢主ちゃんを助けてやぁぁぁぁぁ!!・・僕の純粋な願いですね…はい…… (2017年2月28日 22時) (レス) id: b3656ffd00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒パラ | 作成日時:2017年2月28日 22時