㉒ ページ40
好きだと叫んだ傑くんは窓から飛び降りまるでちょっと高いところから飛び降りましたよくらいのなんともないような顔をしてこちらにすごい勢いで走ってくる
「なんだアイツ!ゴリラかよ!」
「てかあの勢いでこっち来たら危ないだろ!」
「夏油様すごい…」
「感心してる場合じゃないから!」
阿鼻叫喚
ワーワーと騒ぐこの子たちをどうにかするのが先か
「美々ちゃん、奈々ちゃん、野薔薇ちゃんは危ないからとりあえずここから離れておいてね。虎杖君は私と一緒にあのイノシシ(夏油)を止めるの手伝ってくれる?伏黒くんは」
伏黒君に指示を出そうとしたのだが
一瞬で目の前の風景が変わり状況を理解するのに時間がかかった
どうやら傑くんがあの勢いのまま私をかっさらっていったみたいだ
「ちょちょちょちょ、めっちゃ揺れる、酔う」
「二人きりになれるとこ行こう」
「今しごとちゅう…」
「すぐに終わる」
ドドドドドドドドドと効果音が付きそうなほど走り抜けついたのは彼の家
もともと一緒に住んでいた家だ
目に見えないほどのスピードで鍵を開け気づいたときにはソファの上に座らされていた
「すご、人間の本気ってすごい」
「A、私のこと名前で呼んでくれた?微笑んでくれた?」
ずいっと体を近づけられ思わずのけぞる
「うん、したけど…」
「だよね、見間違いじゃないよね」
「そうね、それが、どうしたの?」
「ね、A。私はね、Aに名前を呼んでもらえるってだけでこんなに舞い上がってしまうんだ。それくらい君を想っているんだ。伝わってるかな…」
膝に置いてあった両手をとられ目の前にしゃがんで顔を覗き込んでくる
目が合って離せない
「今だって、君がこの家にいるってだけで泣いてしまいそうなほど嬉しい」
昔みたいな、優しくて愛おしそうな顔で見つめられる
あぁ、、好きだ
夏油くん、傑くんの子の表情が好きでたまらなかった
「お願い、もう一度私の彼女になって…私のこと好きって言って?」
甘えるように膝に顎をのせられ見つめられる
愛しさが爆発し衝動のままに彼に抱き着いた
「好き…傑くん、大好き」
「浮気されて、嫌いになるって思ってたのに、全然ならなくて…苦しくて辛かった」
「ごめん、ごめんねA」
回された手が頭と背中をやさしく撫でてくれる
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渦 - めっちゃ面白かったです! (11月28日 21時) (レス) @page30 id: eee88a9d5d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴアメ - めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新頑張ってください!! (2021年4月23日 23時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 律さん» 追記しておきます! (2021年3月6日 19時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
律 - メーカーってなんのメーカーですか?教えてください!更新頑張ってください! (2021年3月6日 18時) (レス) id: 6ea500aa96 (このIDを非表示/違反報告)
黒パラ(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです!!がんばります (2021年3月6日 15時) (レス) id: bea5130225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒パラ | 作成日時:2021年3月4日 22時