勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ38)

今日:2 hit、昨日:41 hit、合計:7,608 hit

㉙ページ38

・
・
・

『あの時は必死でお父さんを説得して、でも許可をもらえなくて内緒で隠れて来てたから

　早く帰らないと行けなかったの』

「だからラヴォガリータモンもすぐに帰っていったんだな」

『、、中学の私、可愛かったの？』

「予想以上に大人っぽくなってた」

『私も一瞬だけど太一くんが見えて

　見えた瞬間心臓がドクってして、まだ好きだなあってなったよ』

「なんでこんなに想いあってて付き合えなかったんだよ」

『タイミングと、あとすれ違い？』

「やっと付き合えたんだ

　絶対に離さないし別れないし、結婚するからな」

『ふふっ、私でいいの？』

「A以外いないよ」

するとAは敷いてあった布団から抜けて

俺のベッドの方に来た

「ど、どうした？」

好きな子が急に近くに来て思わずキョドる

『せ、せっかく一緒に寝られるのに、布団が別々って寂しくない？』

「、、、つまり？」

『太一くんが良かったら、同じ布団で寝たいなって』

「、、、あー」

せっかく俺が我慢して別々の布団にしたのに

手ぇ出さない自信ないんだけど

「俺、何もしないって言い切れないよ」

『、、、うん』

「そっか、じゃあおいで」

ベッドに入れるように横に詰めた

そんなに広いベッドじゃないからもちろんくっつくわけで

我慢何秒持つかな…

「急にどうしたんだ？」

『太一くんがこれから先の話をして、結婚まで考えてくれてるんだって思ったら

　くっつきたくなった』

「素直だな

　じゃあもっとたくさんこれからの話しようぜ」

『うん、

　太一くんは高校卒業したらどうするの？』

「大学いく予定

　もっと色々学びたいから

　Aは？」

『私も、大学行くよ

　貿易とか、海外交流のこと学びたい』

「へぇ、すごいな。東京？」

『うん、県外は出ない予定』

「、、、俺も、東京

　あのさ、

　俺、大学で一人暮らししたいと思ってたんだけど

　Aがよければさ

　一緒に、暮らさないか？」

『えっ、いいの？』

「うん、一緒がいい」

『お母さんたちは？』

「Aが風呂入ってる間に伝えてある

　Aと同棲したいって言ったらめっちゃ喜んでた」

『太一くん〜！』

布団の中で抱きついきて甘えるようにくっついた

あ、我慢できなそう