勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ33)

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植物のような生態をしているからか

オウリアモンはラヴォガリータモンが振り撒く炎や粉塵に怖がって引き気味であった

「メルダイナー！！！」

ジャングルごと燃やすのではないかというほどの炎がオウリアモンを襲う

このまま倒してしまえと思ったが、オウリアモンが悲鳴のような声を上げると

周りからさらにデジモンがやってきた

ﾗｳﾞｫ「ジュレイモン、トロピアモン…完全体ばかりか…」

完全体3体に対しラヴォガリータモンだけで応戦ができるか…

後ろにはスタミナを消費したデジモと大輔くんたち、

この子達を逃す方が優先か

『ラヴォガリータモン』

ﾗｳﾞｫ「わかってる」

ラヴォガリータモンが咆哮を上げ炎を吹き上げる

デジモンがそちらに集中している間に子供たちに逃げるように指示をだした

みんなが逃げたと思ったが

1人だけ、賢くんだけが残っていた

『逃げて』

ｹﾝ「Aさん1人を置いて行けないです」

『ラヴォガリータモンは強いよ』

ｹﾝ「だけど、相手が数的有利な状況で1人残すなんてできない」

ﾜｰﾑ「僕、まだ戦える…！」

『、、、一度引いて作戦を立て直そう』

ラヴォガリータモンが隙を作っている間に私たちは近くの洞窟へと逃げた

ラヴォガリータモンもヴォーボモンになり合流

『見つからないように奥に行こうか』

進めるだけ進んだそこには

特徴的な形をした石？が置いてあった

なぜだか心が安らぐ気持ちになった

ｹﾝ「デジメンタル…」

『デジメンタル？』

ｹﾝ「それぞれの紋章に相応しい人間が使うことができる、進化の形です」

紋章、

そう聞いて石を見てみるとそこには慈愛の紋章が描かれていた

ｹﾝ「大輔は勇気と友情、京さんは純真と愛情、伊織くんは知識と誠実、タケルくんは希望、ヒカリさんは光

　それぞれアーマー体に進化できるんです」

『なら慈愛は…』

ﾜｰﾑ「賢ちゃんだよ、きっと」

ｹﾝ「僕が？そんなわけ…」

『なぜ？

　私1人を残して行けないと一緒にいてくれた賢くんはきっと慈愛の紋章の素質がある

　震えるワームモンを大事に抱いてあげたり、誰よりも優しいじゃない』