勇気と慈愛 tri Ⅱ (ページ3)

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急な物音に全員が叫び声をあげた

「ど、どうした？電気消して」

やってきたのは西島先生

まだマスコミが張り付いているみたいでホテルに送ってくれると提案してくれたが、

「ここでいいよ」

「学校に？」

「怪談も盛り上がってきたし」

「盛り上がってない！！！」

焦って声をあげたのはヤマトくん

「お兄ちゃん怖いならホテル行けば？」

「怖くない！」

『じゃあ、手を離しても大丈夫だね～？』

「そ、れは…Aが怖がるだろうと思ってだな、、、！」

『ふふ、そういうことにしとくね』

「A、、怖かったか？」

『ん～、そんなかな。太一くんは？』

「俺は、、、あー、そうだな…怖いからAの手握っとけばよかったかな～」

「嫌味か！お前にやけてんの見えてんぞ！」

全員ホテルではなく学校に泊まることにした

シャワーは部室のものを借りてもいいということで泊まれる状態ではあった

『みんなでお泊りだって』

「僕楽しみ！」

ヴォーボモンも嬉しそうでよかった

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それぞれ両親に連絡し順番にお風呂に入っていった

『、、、あっ…』

シャワーから上がって布団を引いた教室に向かう途中窓の外を見ると太一くんとメイコちゃんが話しているのが見えた

『2人きりで…何話してるのかな…

　…太一くんは優しい、それは私だけじゃない…』

太一くんのやさしさにたまに勘違いしそうになってしまうけど、それはちがう

『太一くんが言ってた好きな子…メイコちゃんかな…』

こんな夜に２人きり、

きっと励ましに行ってるんだ

メイコちゃんが気になるから

窓に手を置いてきゅっとこぶしを握った

『こんなに好きなのに…やっぱり報われない』

小学生の時と同じ

『あーぁ、失恋しちゃった…』

「A、教室行かねぇのか？」

『！、、、ヤマトくんか…』