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ホテル ページ21

深澤side


午後もきっちり病院で過ごした。



みくるが点滴で泣きそうになってたり、亮平がトイレに行って迷子になったり。



なんかいろいろあったけど楽しかった。




「よし、そろそろでるよ。近くのホテルとったから。」




病院にこの人数は泊まれないし、流石に迷惑だからね。




みくるは寂しそうな顔してたけど、夜連絡することを約束して、ばいばいした。






ホテルは3人1部屋。



俺、照、ラウと、


翔太、涼太、めめと、


佐久間、亮平、康二



っていう、なんかよく見るような組み合わせ。




ご飯は各自で食べて、部屋でゆっくり過ごすことにした。


ラウはめめの部屋に突撃していったけど。笑






そういえば、と思いメッセージのアプリを開くと今日新しく増えた【みくる】のトーク画面を開く。





みくる明日、何時に来てくれる?





寂しいのかな。怖い思いしてないかな。





なんて、20代半ばの妹を子どものように心配してしまう。





辰哉面会9時からだよね?9時過ぎに行くね。



みくる待ってるね。





返事が来ただけでもすごく安心した。




「ほんとに、見つかったな。」




隅っこで筋トレ中の照に呟いてみる。




岩「あぁ、なんかまだ実感わかないよな。」




「……明日帰ったらなるべく早く滝沢くんに話に行こう。誰かが適合するかもしれないから。」




やっと会えた喜びと、また失ってしまうのではないかという不安が混ざり合う。




妹を助けたい。だけど、アイドルという仕事をしている以上、身体が売りな所もあるから、そこは厄介だな。




岩「あぁ、そうだな。」




東京に帰ったらやることは山のようにある。



事務所への相談、みくるの転院、俺らの検査………。





だけど、それもこれも、全部みくるを見つけたからできることであって、全然苦ではなかった。





ラ「めめたちに追い出されたからもう寝る〜」



なんて末っ子が帰ってきて、俺らもつられるようにベッドに入った。






今日はなんだか、楽しい夢を見た気がする。

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