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さ ん じ ゅ う 。( ぶ ら っ く ) ページ31

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G「A、ミーティング始めんぞ」

「あ、うん」


携帯をポケットになおしてジョージの横に座る。


G「大丈夫か?」

「私は大丈夫、もう心の準備はできてるよ!w」


微笑んでる私に悲しそうな顔で見てくるジョージ。

まるで何かを察してるように。

4人で一つのベットに円状になって座る。

ミーティングをする時はいつもこんな感じ。


「なんか緊張する…w」

J「俺も無駄に緊張してるw」

G「お前はなんでだよw」


一緒に笑いあっていたい、できればこのまま。

でもお兄ちゃんだけは笑ってない。

今から話す内容を知ってしまってるから。

皆の視線は私に集まる。


「私、湿っぽいのやだからもうサクッと話しちゃうね?
2人が知ってる通りお兄ちゃんとは血は繋がってないし、お兄ちゃんと初めて会ったのは5年前の私が高校2年生の時で。」


ーーー 5年前 ーーー

私が高校2年生の時、私の父親はとある事が原因で警察に逮捕された。

容疑は殺 人未遂の現行犯で。

殺 されそうになったのは紛れもなく私だった…。


小学生の頃、母親は男を作って出ていってしまい

優しかった父親は人が変わったかのように毎晩酒に溺れるようになった。


重度のアルコール中毒に陥り、まともに仕事もできなくなったのは私が中学生の頃。

家庭環境が悪いと知りながらも助けてくれない学校と

同時に可哀想な子。といじめられ始めたのもそのくらいからだった。

父親からの虐待が始まったのも中学2年の頃からだった。


夏に半袖なんて着れなくなった。

腕の傷が見えてしまうから。

お腹にはタバコで付けられた根性焼きの後もある。

唯一、一生消えないし、一生忘れられない傷だ。


家にも学校にも居場所がない私が頑張ったことは勉強だった。

小さな頃から勉強だけはできた。

勉強に力を入れ、少しでも遠くの学校に通いたくて

奨学金制度を利用して志望校に通えることになった。


高校生になってからバイトも始めて

中学の頃は1人もいなかった友達も出来た。

家にいる時間だって短くなってその分睡眠時間は減ったけど

そんなことどうでもいいくらい私は人生でその時が一番幸せだと思った。


高校2年生になった時、ふとしたきっかけで1年生だったそら、えいちゃん、みっくん、りっくんと仲良くなった。

みっくん、りっくんとはバイト先が同じでさらに一緒にいることが多くなった。


事件が起きたのは、2年生の10月15日。

忘 れ ら れ な い 出 来 事 が 私 を 襲 っ た … 。

ーーー

さ ん じ ゅ う い ち 。( ぶ ら っ く )→←に じ ゅ う き ゅ う 。



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:葉。 | 作成日時:2018年3月5日 21時

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