第 15 話 。 ページ16
.
ｰｰ 二ヶ月後 ｰｰ
て｢集まれえええ〜！！！｣
みんなで昼ご飯を食べ終え各々が休憩している時に急にてつやさんの大きな声がリビングに響いた。
隣にいたゆめまるさんと目が合って思わず笑いあってしまう。
ゆ｢行こっかw｣
｢うんw｣
てつやさんのいるテーブルのほうへ行くと元々その場にいた皆が口々にうるさいと言っていた。
虫｢なにー？｣
て｢聞いて驚くなよ！｣
し｢えぇ？！｣
｢ふふっww｣
やったー！ウケたー！と両手を挙げて喜ぶしばゆーさん。
り｢で？なんなの？w｣
て｢Aっ！これを見よ！！｣
じゃじゃーん！と言いながらてつやさんが出してきたのは大きな箱。
箱を見ただけで何が届いたのか、この場にいる全員が分かった。
｢これって…｣
と｢俺が開けていい？｣
｢うんっ…！｣
一人で開封できない私の代わりに開けてくれるとしみつさん。
ふと気がつけば義手をオーダーして約二ヶ月が経っていた。
二ヶ月の間で変わったことといえば何名かが呼び捨てで私を呼ぶようになったことと、私がこの空間に慣れてきたとゆうこと。
遠慮とかはまだしてしまうけど、ここに来た当時と比べるとだいぶ減っているし
皆のいる生活がもう当たり前になっていた。
と｢うわ…すげぇ…！｣
虫｢えー、すごーい…！｣
り｢Aちゃん、付けてみようか？｣
｢うん！｣
りょうさんと虫くんが手伝ってくれて私の左腕に義手を付けてくれる。
付け終えて前に病院で教えてもらった通り動かしてみる。
｢わぁ〜…すごいっ…！見て見て！動いてる！｣
自分でもびっくりするくらい大きな声で皆に話しかけてる。
でも誰一人うるさいなんて怒る人もいなくて、微笑むように私を見てくれた。
と｢やっとだな…！｣
｢うん！凄く嬉しい！｣
虫｢僕達も喜んでくれて嬉しいよー。ね、てつや？｣
て｢おう！よーし！義手デビューだ！今日の晩飯はAの好きなもん食いに行くぞー！｣
｢やった！まんぷく屋〜！｣
私が最近虫くんに連れていってもらってハマってしまったまんぷく屋が
今日の晩ご飯に決まって何人かのテンションが下がったことに気づいた昼下がりだった。
ｰｰｰ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉。 x他1人
作成日時：2018年7月10日 18時
