夢 じ ゃ な い 。 ページ28
.
朝、いつも通りの時間に目が覚める。
そうだ、私今日も仕事だった。
平日5日間、フルで働いた体には休日出勤が少し堪える。
起き上がろうとすると左腕をぎゅっとされてることに気づく。
｢あ、忘れてた…w｣
終電もなく、タクシーで帰ろうともしなかったみのさんを昨日はそのままお家に泊めた。
たくさん泣いて目が痛いくらい赤くなっているのを化粧でなんとかごまかす。
昨日の出来事は夢のようで夢じゃない。
みのさんは私を愛したいと
彼女にしたいと思ってくれたんだ。
｢夢…じゃない…？｣
分かんなくなっちゃう。自分が見ていた幻なんじゃないかって思っちゃう。
あまりにも嬉しいことが続くと人は上手く受け止めきれないみたいだ。
｢みのさん、みのさーん、起きてくださいっ？｣
M｢ん〜…、むりぃ…。｣
メイクも終わり、着替えも済んで彼を起こしてみるけど結果は撃沈。
これ以上家にいては遅刻してしまう。
近くにあった紙とペンで置き手紙を残して私は会社へと向かった。
会社に着くと数人私と同じように休日出勤を迎える人がいて皆さんお疲れモード。
気持ちは痛いほど分かるな〜と思い自分の部署の階でエレベーターを降り、デスクへ向かう。
休日出勤と言ってもやる業務は至って簡単で
私さえ頑張れば昼までにこなせそうな仕事内容だった。
もしかしたらみのさんが起きるまでに帰れるかもしれない…！
そんな淡い期待をしつつ仕事に没頭した。
お昼を過ぎて小一時間くらい経った頃、ようやく業務が終了して椅子にもたれかかる。
携帯を見てみるけど彼からの連絡は入っていない。
寝た時間が朝方だったからきっとまだ寝ているんだろう。
私も帰って少し寝よう。
早く帰りたい気持ちが勝ってデスクをさっと片付けて駅へと向かった。
(ｶﾞﾁｬ)
｢ただいま〜…｣
M｢おかえりっ｣
｢わっ！お、起きてたんですか…？！｣
M｢うん、お仕事お疲れ様〜｣
｢あ、ありがとうございますっ！｣
ちゃんと置き手紙を読んでくれてたのか帰ってきてすぐにお疲れ様と声をかけてくれるみのさん。
うん、大丈夫。
やっは夢じゃなかったみたい。
M｢俺もうちょいしたら撮影行ってくるわ｣
｢YouTubeのですか？｣
M｢うん、後ちゃんと面と向かって謝ってくる。w｣
｢そうですねっ！｣
彼は昨日のことが少し恥ずかしかったのか照れながら私にそう話してくれた。
ｰｰｰ
口 づ け 。→←一 度 じ ゃ い や で す 。 ( Mino side )
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葉。(プロフ) - かみーさん» かみーさんコメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(><)！ありがとうございます！ジロちゃんの新たな作品も考えてるので少しお時間いただけると嬉しいです！短編もあげれるように頑張ります！ありがとうございます！ (2018年9月7日 13時) (
レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
かみー(プロフ) - 完結お疲れ様です！みのちゃんそのものって感じで凄く楽しかったです！ジロちゃん続編とかCB短編とか読みたいです。本当にお疲れ様でした(＾ω＾) (2018年9月6日 17時) (レス) id: bb93bfbc1c (このIDを非表示/違反報告)
葉。(プロフ) - たろさん» たろさん、コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！これからもスムーズに読んで頂けるように頑張りますのでご愛読よろしくお願い致します！ (2018年8月3日 18時) (レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
たろ(プロフ) - 更新されるのがとても楽しみです。お話大好きです。 (2018年8月3日 16時) (レス) id: 6c21c33122 (このIDを非表示/違反報告)
葉。(プロフ) - mさん» mさん、コメントありがとうございます！うまく口調似せれてなかったり更新が遅れてしまう時もあるのですがこれからも楽しんで読んで頂けるように頑張ります！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2018年7月30日 2時) (レス) id: cc401630f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉。
作成日時：2018年6月26日 22時
