推しと運命だなんて聞いてない【太宰治】

2話 ページ3

お馴染みの文ストメンバーに遭遇しちゃった！なんてことはないまま中学生になる私。精神年齢？？そんなん気にしたら負けだお。



いつものようにクラスでハゲた先生の授業を受けていると突然顔を蒸気させ、倒れてしまった女子生徒がいた。


それほど仲良くない、一介のクラスメイトだった為に特に気に留めていなかったが、後日保健の授業で原因を知ることになる。









オ、オメガバース…嘘でしょ…嘘って言ってよ先生！！！



なんとなんとオメガバース設定が組み込まれていたのである！！アーメン！！！



となると前に倒れた女の子はオメガで、従来より少し早めに発 情しちゃったのか…と状況を理解。ここまで来ると分かると思う。こういうトリップ兼オメガバースパロとなると必ず





あちゃーーー！！やっぱり私オメガだったわ！！！お疲れ自分！！




手には無常にも「オメガバース検査結果、陽性であることが判明した為早急に病院へ受診するように」とかなんとか書かれた書類。中学生対象に、受けることが義務づけられているオメガバース検査。



クラス内がベータだったのアルファだったの、ヒソヒソと探り合う異様な空気が流れた。


それもそのはず、アルファだと分かったら将来を約束されたも同然。ひとりの男子が「お前アルファじゃん！すげー！」と叫んだことにより、前々からイケメンで勉強できる系で有名だった田中くんはアルファだと判明された。その後バスケ部キャプテンになったそうな。



しかし私は喜べない。オメガといえば無差別にフェロモンを撒き散らし、撒き散らされた側のアルファ、あるいはベータは本能でオメガを襲ってしまうのだ。加えて種の繁殖が務めだと思われている。その為オメガの社会的地位は低いのだ。







何度見ても変わらないオメガという結果。





「A、どーだった？」

「もちろんベータだよ」





アルファみたいに高スペックじゃなくても、普通の学校に行って普通に就職したい。それが私の切なる願いだ。



しかしオメガは厄介な事に発 情期なるものと付き合っていかねばならない。この発 情期が面倒くさく、発 情中、一週間近く何もできなくなってしまう。


まあ処方される抑制剤を飲めばだいたいは収まるんだけどね。







その数少ないオメガに選ばれてしまったのがわたくしです。乙！！！

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