第5話 ページ5
『あ...えと、生きて、る...?』
お礼を言わなければならないのにそんな言葉が口から出てしまう自分に腹が立つ。
「生きてっから安心しろォ」
お礼すら言ってないし、無事かという問いかけに返事もしていないのになんて優しい人なんだろうか。
『助けてくださりありがとうございました。怪我もしてません』
「そりゃあ良かった、じゃあな。二度と夜道なんて歩くんじゃねェぞ」
そう告げて去ろうとする彼を呼び止める。
『あの!あなたは...』
「名乗るほどじゃねェ。俺ァ鬼狩りだァ。
....それより早くその野菜、届けてやれよ」
そういい残して今度こそ去っていった鬼狩りの彼。
なんて優しい人なんだろう、またそう思った。
そして 殺 の文字が書かれた鬼狩りの背中を見て
― あなたのことは絶対忘れません、私の命を守ってくれて本当にありがとう。
またお会いできたら必ず何かしらの形でお礼をしたいです。
本当に、ありがとう。
そう心の中で唱え、鬼と遭遇しないよう恐怖と戦いながら全力で家に帰った。
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つくし(プロフ) - 苺さん» 嬉しいコメントありがとうございます!二つとも見ていただけているようで作者は喜びが止まりません... (2020年3月26日 23時) (レス) id: bfabd74aa7 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - めちゃくちゃ好きです.......。実弥さんらしさが出てます!!冨岡さんの方のお話もとっても素敵です! (2020年3月23日 14時) (レス) id: 1e5d2394aa (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - イチゴさん» 沢山褒めていただけてとても嬉しいです。続きも温かく見守っていただけたら嬉しいです(*^^*) (2020年3月13日 15時) (レス) id: bfabd74aa7 (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - 由瑞さん» コメントありがとうございます!拙い文章ですが続きも読んでいただけたら嬉しいです(o^^o) (2020年3月13日 15時) (レス) id: bfabd74aa7 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - イッキ読みしてしまいました!文の綴方が好きです。続きも楽しみにしています!! (2020年3月13日 14時) (レス) id: 1e5d2394aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つくし | 作成日時:2020年3月10日 17時