思い出しかない高校時代に戻ってたとかウケるんですけど【音駒高校】

12話 ページ14

「なぁ中村ー」



『はーい？』



「ノート見せてー」



『…あ、ごめん今日ノート忘れちってさー』




わざわざ隣のクラスからノートを借りに来た自称私の友達。
ていうか誰こいつ。

変にチャラチャラしていて、私は好きになれないタイプの人種だ。

わざわざ、クラス違うのに私にノート借りに来るあたり、
まじで頭湧いてる。



こうやって素直に暴言を考えられるのも学生の特権だ。

そんな奴はほっておいて、
友達のところに行こうと席を立つ、と。

視界の隅に、絵が映った。




『う、わぁ…！すっごい上手だね！
え、と…鈴木さん、だよね？』


「へっ？あ、う、うん」


『わぁ…！すごいね、こんなに上手に書けるなんて…！
私もこんなふうにかけたらなぁ』


「え、あ、ありがとう…
え、と…中村、さんも好きなの？書くの？」



話したことのない女の子と、会話が盛り上がった。
美術部の女の子らしく、キャラデザの参考にさせてもらおう、と決心した。

ちなみに、私は絵はそこそこかける。
キャラデザ担当、舐めんなし！




『じゃーん！どうかな！』


「おぉ…！！凄い！ゲームの絵みたい！」


『うん、あたり！』

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