クラスの地味女が人気歌い手だった件その１

#27 ページ30

Aside

「動画撮影しない？
そらるさんが抜けて新しい1人加わるんだけど良い？」

まふー！良いの？

「まふが良いなら。」

「何でそんな謙虚なの？もっとやりたい放題やれば良いのに。」

こっちの方が安心するし、慣れてるから。

「じゃあ電話して呼び出すね！」

そんな軽ノリでいいの？

用事とか…。大丈夫…？

「暫くしたら来るって。
さかたん嬉しそうにしてたよ。」

あ、ありがとう？

すると…。ドアフォンが鳴る。

早くない？

「A！昨日ぶり！」

「昨日ぶりです…。坂田さん。」

電話したのさっき。

今来た。

早っ！！

「学校はバレんかった？」

そこの心配からしてくれるんですね。

「話題にはなってましたけどバレませんでした。全て無視していたので。」

「次行ったら怪しまれとるんちゃうか？」

そ、そうかも…。

あんなに無視するとか怪しまれるかも…。

15分後くらいに浦田さんが来た。

「浦田さんこんにちは…。」

「ゲームプロの手本を見に来た。」

は、はぁ。

いつの間にゲームプロと呼ばれてるのでしょうか。

昨日のメンバーと同じ…。

「まふ。(そらるさんを除いた)昨日のメンバーと同じだよ？」

「また遅い…。天月君。」

天月…？

何だろ。この感覚。どこかで聞いたことあるような…。

「何かずるない？まふまふだけタメとか。」

え…？そらるさんにもですよ？

「またあのドッキリする？
怒ってるドッキリ。」

「あー。またする？
効果ありそうだし。」

そんなドッキリしたの…？

お仕置き感覚なの？

でも待って…、浦田さんもからかえないですよ？

15分遅いもん。

「う、浦田さんもからかえないですよ…？
15分程遅いので。」

「まりもwwwちゃんwマジレスww？」

え？マジレスって何ですか？

「そんでド天然。」

「一番モテるタイプの子。」

は、はぁ！？

モテるタイプ！？

それは皆さんの好みでは？

と話していたらまたドアフォンが。

「ごめん！また遅れた！」

見覚えある気が…。

と思うと天月って人はこう言った。

「俺は天宮翔太です！
まりもちゃんだよね。宜しく〜！」

「姫城Aです…。
天宮さん…否…翔太？
覚えてますか…？私のこと。」

「えっ！？A！？本当に！？あの！？
雰囲気とか変わってたから全然気づかなかった…。」

「この。ナチュナルサイコパスめ。」

その場は騒然。

何が起きているのかさえも分かっていない。

「天月君？どういうこと？」

と、問い詰められる事態に。

「私が説明する。
翔太…、天月とは幼馴染感覚でね。
よく遊んでもらってた。」

#27.5＋28→←#26

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す