検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:21,475 hit

退職八回目 ページ10

もう戸上はヨコハマを出た処だろうか?そう思いつつテトラポットの上に座りながら海を眺め考える。
今日の襲撃の黒幕についてと昨日の別れ際に戸上に告げられた言葉の意味を。

「失う覚悟をしろかぁ……」

私は別に失う事に悲しみはない。だってどんな物でも手に入れた瞬間失われるのが約束されている事は分かりきっているから。
戸上はそれすらも理解しているだろうに私にそう言った。
…戸上は全てを見透かしている人間だと私は知っている。
これから起こる事についても何もかもを。
そして、誰も理解し得ない私の頭脳さえも…
はぁ、全く…

「君は未来を全て見てきたかの様に思えて仕舞うね戸上」

そう言った私の言葉は当然答えるべき人物が居ない為に空へと消えた。
此処には居ない全てを知っている癖に常に孤独な戸上に、否、友人に向けて尋ねる。




「ねぇ、私は私にとって何れだけ大切なモノを失って仕舞うのだい?」




そう口にした瞬間電話が鳴った。表示は織田作か…ふむ、何かあったのかな?そう思いつつ私は電話に出る。

「やぁ、織田作。君から掛けてくるなんて珍しいね?」

……私はまだ知らない。
私にとって大切だった友人が二人も失う事になるとは。




この時の私はまだ知らない。




ーー
短くてすみません(ー ー;)
あ、文スト三期皆さん見ましたか!?
アレはもう視聴者とファンを殺しに来てますよね!?
見てる間何度も叫びました!

退職九回目→←退職七回目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:那戯田沢 亜須 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年3月7日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。