僕の体【Fischer's】

嘘… ページ8

マサイside

医「まずギラン・バレー症候群は腰から下の方から上の方にかけて症状が広がります。モトキさんは手の痺れなどは言っていましたか？」

「俺達には何も言わなかったんだけど、モトキは明らかに手を気にしてました」

医「そうですか…やはり手の痺れがあるのですね。

モトキさんは手よりも足の方が重症のようで、もしかしたらこれから車椅子生活になる可能性が高いです」

「えっ…」

医「まだ決まった訳では無いですが…

それで…ギラン・バレー症候群は手足の筋力低下以外にも症状があるのはご存じですか？」

「いいえ…」

まだあるの…？

医「それは内部です。

5〜10%の人に呼吸を制御している筋肉が非常に低下する場合があるんです。」

「呼吸…」

医「後は目とかに症状が出ます

それで…モトキさんの場合

足の筋肉がもう使い物にほぼなりません。」

「てことは…」



医「彼はもう1人では歩く事は出来ません」

「はっ…」

頭が真っ白になった

モトキがもう歩く事が出来ない

アスレチックが出来ない

医「これは本人も薄々気づいていると思いますが…」

「本当にもう歩けないんですか…？」

医「…残念ながら」

「そう、ですか…」

医「モトキさんに言ってあげてください

よろしくお願いします」

「はい…ありがとうございました…」

ｶﾞﾗﾗ…

俺は病室に戻らず椅子に座ってLINEで

マ「モトキが…もう、歩けないらしい…」

と送った

すると

シ「嘘…だろ…今から向かう」

ン「えっ…俺も行く」

ダ「俺も」ザ「俺も」ぺ「俺も」

全員来てくれるらしい

そして病室に戻ると

モ「あ！マサイ！どっか行ってたからびっくりしたよー！」

「ごめんw 先生から話を聞いてたの」

俺は真剣な顔で言った

モ「は、なし…？なんの…？」

「落ち着いて聞いてほしい


もうモトキは歩く事が出来ないんだ」

モ「……そう、だよね…や、っぱり…ははっ…」

ﾎﾟﾀｯ

モトキの目から涙が

「モトキ…」

俺はモトキを抱きしめて

「大丈夫。歩けなくても、俺達はいなくならないから」

モ「ｸﾞｽｯ…マサ、イ…!!!

俺…やだよ…!!!歩けないなんて嫌…!!!

うわぁぁ!!!(泣いてる)」

モトキの悲しみが伝わってくる

もう歩けない。それは絶望的な事だと思う

俺を抱き締め返して泣いてくれてるモトキ

「何も出来なくてっ…ごめんっ…」

俺も涙が止まらなかった
ーーー

シ「…マサイ」

「シルク…ｸﾞｽｯ」

シルクが来た

シ「…お疲れ様」

「…うん」

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