年下ヤンキーに愛されました

赴任先の赤髪 ページ1

桜舞う春。


新しい赴任先が決まった。


神奈川県の湘北高校。


美術の講師として1年間だけの採用。


訳は来年から海外で美術講師を依頼されているため、1年しかいられないのだ。


そんな状況なのに採用されて本当にありがたい。


たった１年だが、生徒の才能を発揮させたり、開拓できる講師として生活できたらいいな。


校門をくぐり新一年生だろう生徒達と共にも初々しい気持ちになった。





………と、ある物に目が行く。


思わず凝視してしまった。






赤！！

赤？

赤髪？

赤髪にリーゼント？



赤い髪で長身、学ランを着た男の子。
リーゼントやヒゲ、サングラス、金髪の取巻き４人。

赤髪の取巻き4人は、赤髪を囃し立てるように笑い、
赤髪も怒ったり笑ったりしながら賑やかにしている。

明らかに不良だが、不思議と嫌な感じはしない。



赤髪とその取り巻きはなんだか和やかで楽しそうで





正直、幸せそうにみえた。





そしてその赤からは溢れんばかりの情熱を感じた。

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