【銀魂】黒髪警察の寵愛

105［寝すぎ］ ページ15

A｢あれ...坂田君？｣

坂田｢おはよう、Aちゃん

幸せそうに寝てたけど...どんな夢を見てたのかな？｣









坂田は机に突っ伏したAの顔を覗き込むとニコリと笑った

その笑顔は少し不気味でAはガバッと起き上がると辺りを見回した

教室は薄暗く、人は坂田とAしかいなかった









A｢...皆は？｣

坂田｢帰った...授業も終わった。今は放課後｣

A｢嘘ッ...寝過ごした...｣









頭を抱えて再び机に突っ伏すAを坂田はくくっと喉で笑った

そして坂田はAの机の上に座ると見下ろすようにAを見る







坂田｢二人きりだな｣

A｢うん｣








静まり返った教室で二人､しーんと気まずい空気が二人を包んだ








坂田｢なんかさ｣

A｢うん？｣

坂田｢教室で二人きりって...｣








意味深に言葉を区切る坂田、Aはその言葉の先を知りたく息の呑んで待った









坂田｢興奮...するくね？｣

A｢いや、そんなドヤ顔で言われても｣







思ってもみなかった坂田の言葉にAはガクッと肩を落とした

しかも見下ろしたままの角度なので余計にAは呆れたようにため息をついた

そうして椅子から立ち上がると教室の鍵を探すため教卓をあさっては鍵を見つけた

カバンに教科書を詰めて肩にかけるとずっしりとした重さがAの負担になった









A｢さ、坂田君帰ろう｣









Aは教室の鍵を片手にドアに手をかけて坂田の方に振り返った

が､坂田はAの近くまで歩いて行くとドアにかけたAの手を掴んだ

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