《カラ松》花と本音と彼と。2 ページ8
Kside
幼い頃から一緒いた彼女。
有難いことにこんなクズニートになった俺達...いや、神に見放されし俺達に手を差し伸べてくれている。
そうして話は流れていく。彼女がいつもの様に松野家に遊びに来ていた時のことだ。
おそ松とAの会話を聞いてしまったのだ。
花吐き病。
片思いを拗らせてしまうと口から花を吐いてしまうらしい。
なんとも恐ろしく美しい、メルヘンチックな世界のようだった。
治療法をトド松のケータイを内緒で使って検索をかけたがヒットせず、俺に出来ることは一体何だ。そうして頭を抱える俺におそ松が歩み寄ってきた。今までに見たことのない顔で。
『＿＿＿＿＿＿＿』
それがAを幸せにするのならば俺は何だってしよう。
Kside終
*
｢...カラ松？｣
ずっとカラ松は顔を伏せていた。顔を覗き込むと困った様にやめろよ、と言うだけ。
どれくらいの時間が流れたのか。ゆっくり彼は顔を上げた。ばくばくと心臓が五月蝿い。
｢ね、ねぇ！戻ろ！りんごなくなっ...｣
｢A！｣
名前を呼ばれ遮られる。この先彼が奏でる音という名の言葉を聞いては行けない気がした。第六感がそう言ってる。でも人間の口なんてすぐには塞げなかった。どうしよう、また気分が悪くなってきた。また吐いてしまう。口元を抑えた時、頭上から聞こえた言葉。
｢好きだ。お前が｣
恐る恐る顔を上げるとそこには大好きな彼の顔が。本当なのだろうか。嬉しくて死にそうなくらいに心臓が五月蝿い。嘘みたいに吐き気はなくなり身体が軽くなった気がした。
｢う、そ...｣
｢本当だ。今ここで証明してやってもいい。｣
とんとん、と彼は自分の唇を人差し指で2度、叩いて示した。どういう意味か理解した途端に顔に熱が集中する。
｢こんな事で真っ赤とは先が思いやられるが...Aの答え、聞いてもいいか。｣
｢も、勿論...私も好き...｣
こんなに幸せになってもいいのかと言うくらいの幸福感が私を包み込んだ。目が合って笑い合うだけでこんなにも照れくさいなんて。
｢さ、祝福のりんごでも食べに行こうか？｣
｢うん！｣
＿＿＿＿
＿＿
＿
幸せになった二人を見つめる赤い影が1つ。
｢俺を選べばいいのに＿＿＿｣
BADEND…
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百済(プロフ) - 皆様のコメント有難く読ませて頂いております…！亀更新ではありますが、よろしくお願いします！m(_ _)m (2018年1月28日 22時) (
レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - なける（ ｉ _ ｉ ） (2018年1月6日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
朱華 - おおおおお!!!カラ松格好いいよ!! (2016年8月28日 12時) (レス) id: 24638162af (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ユウさん» 全然大丈夫です！いくつでもどうぞ＾＾ (2016年4月8日 18時) (レス) id: 47be61fde2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リクエストしたいんですけど…今どれくらいリクエスト来ていますか？あまり多いと大変かと思って…落ち着いたらまたリクエストさせて頂きますけど… (2016年4月6日 22時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百済
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時：2016年4月2日 20時
