検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:44,614 hit

99[見透かして] ページ9

A「やはりがさつな奴は女として見られないんだろうか」









予想斜め上の言葉に銀時は目を丸くしてAの表情を伺った。

酒に呑まれたAは心が露になっている。

つまり今なら一番素直な気持ちを知ることが出来るのだ。









銀時「んだよ、急に」

A「いっ...いや、私の友人がな男らしくてだな...。

相談には正しく答えられなかったというか...その...

不器用で家事が苦手なやつは...対象として見られないんだろうか。」









頭を掻きながらAはゆっくり言葉を選んでゆく。

そんな様子にぷっと吹き出して銀時はAの隣に腰を下ろした。







A「何故笑う。」

銀時「いいや...どんな奴でも可愛いところはある。

そいつかっこよくて、男よりも男らしくて料理が出来ないお前であってもだな...」

A「ま、待て待て!...私は一度も料理など言って...え?私?」









銀時の顔色がさーっと真っ青になっていく。

思わずAと重ねていた事に気付いて恥ずかしくもなってきた。









銀時「あ、いや...相談者とお前が似てるなーなんて」

A「そそそそそんなことはないぞ!」







Aの慌てぶりに銀時は小さく笑って確信した。

それ以降口をつぐんでしまったAの頭をぐしゃぐしゃに撫でてやる。





銀時「なんで聞いたのかは知らねぇが...お前はそれで十分だろ。

無理に頑張ろうとしなくていい。」









見透かされていたAはより一層顔を赤くして目を伏せた。

そして撫でられるリズムが心地よくて目を瞑った。








銀時「想い人に届くといいな」








いつの間にか寝息を立てるAを眺めて月を仰いだった。

100[自分に正直に]→←98[雰囲気に呑まれるな]



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (119 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
383人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白桜姫 - 続き見たい(´;ω;`) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーか転生したらスライムだった件かKの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月16日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆふぃーゆ(プロフ) - 更新待ってます!応援してるので、頑張ってください!!この小説大好きです! (2016年9月25日 12時) (レス) id: 5b154ac598 (このIDを非表示/違反報告)
猫アレルギー(プロフ) - 本当最高です!一気に読んできましたがもうヤバイです!夢主の設定とかすごく好みです!更新頑張って下さい! (2016年9月8日 22時) (レス) id: 4adef1503b (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - カーレッチさん» それはそれは...長かったでしょう、お疲れ様ですm(_ _)mそしてありがとうございます!嬉しいお言葉ですね...そのお言葉をエネルギーに更新頑張ります! (2015年7月23日 21時) (レス) id: ae303be450 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年7月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。