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97[それ以上は] ページ7

ズリズリとされるがままに引きづられて人気のない廊下に出てきた。

必死に手に持っていたビールの入った容器のバランスをとりながら中身が溢れないようにする

Aはその体制から空を見上げると目に飛び込んでくる大きな月。









A「おい、銀時。今日月が綺麗だぞ!」

銀時「あ?何?告白?」

A「何言ってんだお前は。」









銀時の腕を空いている方の片手で掴みながら銀時を仰ぐ。

空を一瞥してから銀時はAに目をやった。








A「そろそろ...離してくれないか、何か口から出そうだ...」

銀時「わりぃ」

A「ったく...もっと丁寧に扱えよな。

で、人がお楽しみ中に割って入ってくるってことは何か私に用があったんだな?」









廊下の木材でできた手すりの匂いを嗅ぎながらもたれかかって廊下から広がる庭を眺める。

銀時はその隣につくと屋根を見上げながら口を開いた。









銀時「お前を狙っていたあの男とどういう関係だったのか知りたい」

A「あ?...神代のことか?」








銀時は静かに頷くとAをそっと見据えた。

Aは観念したようにため息をついてから長いまつげを伏せた。









A「アイツは昔からの知り合いだよ。だけど変わっちまった。

何があったのかは知らないがそりゃあもう別人のように。」









ビールジョッキを平たい手すりにそっと置いて再び口を開いた。









A「元々変わったやつだった。

突然現れて『貴方が欲しい』とデリカシーの欠片もないことを言われた」









その言葉を聞いた瞬間銀時は吹き出した。

きったねぇとAは笑って銀時がむせるのを眺める。









銀時「それ、オッケーしたのか。」

A「は?」

銀時「いや、だから『貴方が...』の答えだよ」

A「するわけないだろう!何を言ってるんだお前は。てか想い人ならいるぞ」









銀時は耳を疑う。

今Aは何と言ったのか。聞き間違いかと信じたいが

これ以上踏み込む勇気なんてなくて口を固く閉じた。

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白桜姫 - 続き見たい(´;ω;`) (2018年11月24日 11時) (レス) id: 6519ad1531 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーか転生したらスライムだった件かKの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さい (2017年10月16日 12時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
みゆふぃーゆ(プロフ) - 更新待ってます!応援してるので、頑張ってください!!この小説大好きです! (2016年9月25日 12時) (レス) id: 5b154ac598 (このIDを非表示/違反報告)
猫アレルギー(プロフ) - 本当最高です!一気に読んできましたがもうヤバイです!夢主の設定とかすごく好みです!更新頑張って下さい! (2016年9月8日 22時) (レス) id: 4adef1503b (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - カーレッチさん» それはそれは...長かったでしょう、お疲れ様ですm(_ _)mそしてありがとうございます!嬉しいお言葉ですね...そのお言葉をエネルギーに更新頑張ります! (2015年7月23日 21時) (レス) id: ae303be450 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年7月11日 21時

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