やればできる子 ページ7
「...今朝はありがとう。弁当箱すげー美味しかったでさァ。」
「えっ!?ほんと?」
「えぇ、よけりゃまた作ってくだせェ」
「うん、作る!毎日作る!」
そんな会話を聞きながら私の昼食は確保された。
戻ってきた沖田の顔を見れば目は死んでいて。
「ぼ、棒読みだったけどよくやったよ。うん。沖田にしては...」
「褒めんじゃねぇ」
「え?照れてんの?可愛いとこあんじゃん!沖...」
次の瞬間飛んできたのは消しゴムで。私の顔に見事クリティカルヒット。
前言撤回。私は沖田を褒めてやらないことにした。今決めた。
「人が折角褒めてやってんのに素直に受け取ることも出来ねえーのか沖田!」
「誰も頼んでねぇよ。そもそもテメェがしつこいから仕方なくやってんだよ。」
「誰のためだと思ってんだよ!人が...」
「余計なお世話でさァ」
んだと!と叫びかけた時二三回手を叩く音がドアから聞こえた。
そこに立ってたのは銀八先生で頭を掻き回しながら得意の空気を読まない一言。
「夫婦ゲンカは他所でやってくんね。」
「「誰がこんな奴と!」」
「はいはい、わかったから。」
沖田と声が被ってしかも同時では説得力もないわけで。
銀八先生はなだめるように「どーどー」と私の肩をトントンと叩いた。
「あ、さっき弁当箱振り回した子がるんるんで帰ってったけどなんかあったの」
「まぁ、ちょっとした私のテクニックですよ」
なんて自信満々に言えば沖田に帰んぞと腕を掴まれ半ば強引に教室を出た。
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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年5月3日 18時