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気付いた? Sside ページ45

*







風呂も飯も終わり、今はAの部屋でのんびりと時間が流れていくのを感じていた

隣には風呂上りのAが床に伏せて雑誌を読んでいた。

全くもって警戒心がない。

いちいち意識されるのは面倒だがここまで無関心となると逆に寂しいものだ。









「つーか、なんで沖田が私の部屋に当たり前のようにいるわけ」

「彼女がいたらこんな感じかなと。」

「なんか沖田らしくない」








程よく濡れた髪を手櫛で整えてからAはまん丸な目で俺を覗き込んできた。

柔らかそうな口だ、なんて自分らしくもない。

ソイツの頭を押しのけてうるせェ、と一言言ってやれば、心配してやってんのにーと

まゆを寄せて怒ってきた。






「いらねぇ心配してんじゃねぇ」

「で、沖田はどうして今日はここに?」

「親の事情、ってやつでさァ。俺ん家とお前ん家の親同士仲いいからねぇ。お世話になりまさァ」







ふーん、そういうこと。と興味なさげに口を尖らしてまた1枚、と雑誌を捲っていく。

その同じ動作を見ている途中にAは欠伸を一つ漏らして俺の隣に座り直した。

盗み見ればこんな顔してたっけだなんていつもの彼女と頭の中で照らし合わせる。

場所が場所だからだろうか、余計なことを考えてしまうようだ。






「やっぱ、パジャマ着て風呂入れば別人だな」

「そうかな、可愛くなった?」






なーんてな!と白い歯を見せて笑う彼女にふつふつと湧き出る感情。

隣で笑う彼女と問題が発生し真剣に考える俺達の温度差が激しい。








「今笑うとこなんだよ!沖...ッ」






下唇を突き出してあからさまに不機嫌そうな顔をした彼女を

あ、可愛いなんて思ったが最後。

ソイツの後頭部に手を添えて引き寄せ、キスをした。

考えなんてなく、ただ、自然に。

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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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