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逆転する ページ41

「おっ、相変わらずだな」

「相変わらずですよ。」









ふわりと煙草の匂いを空気と混ぜ合わせてこちらに歩み寄る銀八先生の姿が。

土方君と沖田はまだ追いかけっこを続けていたが構わず銀八は言葉を繋げた。









「で、進展の方は?」

「は?」

「いや、沖田君とさ...あれ?何その反応。」









眉を寄せてじっと先生の方を見ると先生も私と同じような表情になった。

暫くして銀八先生は何かを呟きながら頭を掻き回す。









「こりゃ沖田もAも大概だな」

「何のことですか」

「まァ...いいやな」








なんだろう適当にまとめられた。

大人がよくやるやつ。

肝心なところは教えてくれないのに私たちに何かを求めてくる。

方法や、解決策を教えてくれよ。







「土方アタック!」

「おわっ...!」








目の前にいた筈の銀八先生が一瞬にして目の前の視界から消えた。

沖田の手により蹴飛ばされた土方君は銀八先生に倒れ込んだ。

沖田は手を払いながら満足げな顔をしてもみくちゃになった土方君と先生を見下ろした








「こんな風に邪魔者はぽい、でさァ」

「どこが邪魔なのよ。避けたらいい話でしょーが。」

「そういう話じゃねぇーし」









くりくりとしたまん丸な眼が私を捉えた。

見た目とは裏腹の見透かすような鋭い光を帯びた眼だった。

思わず沖田から目をそらしてそそくさと教室に行こうとすると手首を誰かが握った。









「...何?」

「今日からまた教えろよ、恋について」






意外な言葉に目を見開く私に沖田はこう続けた。









「忘れたわけじゃねぇだろ?授業を最後まで受けたら街中を首輪つけて散歩だって...なぁ?」









まさか恋を...なんて思った私は本当に馬鹿だと思う。

あぁ、沖田らしいやと心の中で頷きながらスルーしようとしたが

そういえば手首を掴まれてるんだっけ。








「逃がしやしねーよ」









立場、逆転。

聞き耳をたてることは悪い事でしょうか→←不器用なりに心配を



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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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