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不器用なりに心配を ページ40

「で、何で家に居たわけ」









一緒に学校に行って廊下を歩いて初めて口を開いた。

沖田はイヤホンを片耳から外しながら口を開いた。

沖田の答えが気になって他に不注意になっていたのだろうか

足が何かに引っかかって前へ進んでくれずバランスを崩してしまった。







「こういう事があるかもしんねーから。」









私を支えながら彼はそんな事を言いやがったのだ。

沖田がキラキラして見えたのはこれが初めてのことであった。







(...王子様だ。)








こんな事をサラリとやってのける奴がかっこいいのだろうか。

頑張らなくても無意識に出来てしまう奴がかっいいのだろうか。

どちらにせよ王子様という肩書きを持った彼はかっこいいという事に変わりはない。









「人の顔ジロジロ見てんじゃねぇよ。前見てろってんでィ。」

「えっあ...」

「それともなにか、俺に惚れちまっ...」

「それはありえないな!!」








前言撤回。

残念な王子様だった。








「おはよう、今日はお付き人がついてるんだな」

「土方君!おはよーう!」

「おい、俺の時との差。」








沖田が支えていてくれた手を解いて教室前にいる土方君に駆け寄った。

そこでも足は言うこと聞かずあらぬ方向へ曲がり土方君の胸元へ。







「わーー!ごめん!」









慌てて土方君から離れて見上げれば呆れたようにした土方君の顔が。

だがその顔は完全に呆れたわけではなく少し優しさも混じった苦笑いだった。







「こりゃ王子様二人もいらねーよな」

「俺は王子なんかじゃねぇ」

「すいやせん、やくざでしたっけ」

「誰がやくざだコラ!」

「それが」









ぎゃーぎゃー喚き散らしながらお調子者を不器用やくざが追いかける。

それを見ているだけでなんだかほっとしている自分がいた。

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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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