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お見舞い ページ31

沖田side








*









ある病室を俺はプリント片手に訪れていた。

静かに眠る彼女に俺は不安になった。

もしこのまま、目を覚まさなかったらなんて考える。

背筋がゾクリとして考えるのをやめた。







「ぐっすり眠ってやがる」








布団から出た白い腕を眺めて開かれている手にそっと指先を添えた。

すると俺の指は彼女の手のひらに包まれた。

あったかさがほんのりと伝わってきて自然と笑みがこぼれた。









「折角プリント持ってきてやったのに...」









綺麗な顔を見据えてからキスしたい衝動に駆られる。

何故だか分かんねぇが、そんな衝動に負けじと彼女から目をそらした。

ここんところ俺は可笑しいらしい。

コイツといると、悪くないと思ってしまう。

五月蝿いのに、うざいのに。









「なんでィ...これ。」








体温が上がってきて彼女の手からするりと手を抜いた。

もどかしい手の熱さに舌打ちをして

病室の机の上に業務用連絡が書かれたプリントを叩きつけた。

彼女の綺麗な顔を最後に頭に焼き付けるように見、病室から出て後ろ手にドアを閉めた。








「おー、青春だな。先生も混ぜてくれよ。」

「...うっせ。」








銀八が順番を待っていたかのようにドアの横で壁に背中をあずけて立っていた。

へらりと笑うこの野郎に苛立ちを覚えながらすれ違う。

銀八が部屋に入るのを見届けながら壁に持たれた。









「わりぃ、起こしちまったな」

「いえ、大丈夫です。お見舞いありがとうございます」








暫くしてそんな会話が聞こえてきて笑い声まで聞こえてきやがった。

何故だかイラついて病院の壁をひと蹴りしてから病院を後にした。

いちいち気にしない→←入院おめでとう



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百済(プロフ) - シナモンさん» 続編に突入させて頂きました!よければ読んでやってください…! (2018年3月24日 15時) (レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
シナモン - とっっっっても面白いです!更新待ってます! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 65aef19a67 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます!コメントとても励みになります!!今土台を作っております!頑張ります… (2017年8月1日 16時) (レス) id: bb23ef3dbe (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 凄く面白いです!次章も気になります!更新頑張って下さい!!応援してます!! (2017年5月19日 20時) (レス) id: 1847792d84 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - アルハさん» それは良かったです!! 少し多忙なので、それがひと段落ついたら第2章に進みたいと思っておりますので宜しくお願いしますm(_ _)m (2016年11月27日 22時) (レス) id: f608f6dd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/  
作成日時:2015年5月3日 18時

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