【銀魂3z】王子様の裏事情。【沖田総悟】

想定外 ページ19

｢いつからお前んち、スーパーになったんでィ｣









無理矢理スーパーの駐輪場に自転車を止めてやれば文句ありありな沖田。

勝手に乗って勝手に文句をぶりぶり呟いていいご身分だ。









｢私はここに用事があるの。送るのはここまで｣

｢なんでィ、それを早く言いなせェ｣








沖田は荷台から腰をあげて降りると私の隣に並んで歩く。

なんで来んの？と目で訴えかけると沖田はうるせぇと眉を寄せ目を細められた。

そのままスーパーに入っていき流れる作業のようにカゴを手に取る。









｢さーてと、何を作ろうかな｣

｢何買うつもり｣

｢お弁当になりそうな具...というか、まぁ、材料かな｣








少し意外そうに目を丸くされてこちらは気分がよくない。

私だって女子だ。料理の一つや二つ作ってやる。お母さんに教えてもらうけど...。









｢自分で食うのかよ、それ｣

｢違うよ、ザキに作ってやろうと思って｣

｢あ？ザキに？｣








色が良い肉が陳列されているコーナーへと足を運びながらそう言うと

沖田は怪訝そうに私を見てきたので、なに？と聞き返してやる。









｢俺の分は？｣

｢はい？｣

｢俺の分。｣

｢沖田は弁当少女に貰うでしょ｣

｢それはお前が食ってるだろ。｣

｢ご、ごもっとも...｣






何も言い返せなくなって沖田の分も作ることになってしまった。

想定外の出来事に頭を掻くしかなかった。

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