【銀魂】あのアイツが最近可愛いです。

67［らしい、らしくない］ ページ7

銀時｢青葉ってさ、料理出来ねーよな｣

A｢...何か言ったか｣






潰れたトマトを取り敢えずフライパンに入れるA。

そして銀時の方にくるりと振り向けば｢いや、だから料理出来ねーんだなって｣と。






A｢悪いか。｣

銀時｢悪くねーけど女らしくないって言うか...｣






“女らしくない”その一言が妙にAの腹の底へと沈んでいった。

包丁を握り直せばトマトの残骸を適当に包丁で叩いていく。





A｢悪かったな、女らしくなくて。私も好きでこうなってる訳じゃねーよ｣






ダンダンと包丁の音が大きくなっていく、その音はもうモノを切っている音ではなかった





A｢もう少し女らしいならお前に好かれていたかな。｣

銀時｢あ？｣

A｢いいや、なんでもない。忘れてくれないか。｣







小さく笑ったAのその顔はやけに銀時の脳裏に張り付いて離れないものとなってしまった

切なさの混じったような淡い笑みだった。






さてさて料理が出来たと新八と神楽の元へ行けば二人仲良く熟睡中。

そんな二人を見て銀時とAは顔を見合わせてふ、と笑った。






銀時｢さて、大人の時間といきますか｣

A｢ふふ、そうだな。今夜は付き合ってくれよ飽きるまで｣

銀時｢どちらが先に倒れるか、だな。｣







コツんとコップをぶつけてなった音は心地よく暫くその余韻を楽しんで。

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