90[余裕かましてる奴ほどしょぼい] ページ30
「ったく...面倒な事に巻き込まれてんじゃねぇよ」
「そうですよ、このあと始末書決定ですねィ。ついでに俺の分もね」
浪士の団子は花火のように周りに飛んでいきごろごろ転がる。
そこから現れた二人に銀時は眉を寄せた。
銀時「え、何オタクら。カッコつけちゃって...」
土方「うちのもんを引き取りに来ただけだ」
指のあいだに煙草を挟んで空を仰ぎ神代をその鋭い双眸で睨みつける。
そんな土方に沖田はバカにするように笑ってから銀時に耳打ちするポーズをとって
土方に聞こえるように口を開いた。
沖田「こんなクールに言ってますけど、実はさっきまで
Aの名前連呼して心配してたんですよー、土方さん」
銀時「え、そうなの?素直になれよ土方君。」
沖田「そうでさァ、素直になれ土方。ついでに素直に副長の座譲れや」
土方「若干一名脅しになってんぞ」
そんな会話を聞いてAから力が抜ける。
いや、緊張や不安がなくなって安堵の表情を浮かべていた。
あっという間に浪士達はぼこぼこで流石に神代も焦ったように目を泳がす。
銀時「次はテメェの番だ。」
神代「ふふ、そんな傷だらけの体で何が出来ると?」
銀時「俺じゃねぇよ。」
神代「は?」
Aを開放しながら銀時は顎をしゃくって後ろを指す。
いつの間にか神代の後ろに立っていた沖田は満面の笑みを浮かべて
バズーカを構えて「土方じゃないのが不満ですけど」と漏らしてからぶっぱなした。
*
A「いててて...」
銀時「いった!!」
只今大人二名は新八に手当を受けて顔をしかめていた。
呆れたように新八はため息をつきながら救急箱を閉じた。
新八「全く...いい歳した大人が二人して何やってるんですか。」
銀時「何って...俺はコイツを助けただけだろーが。」
新八「もう若くないんだから頭を使って戦って下さいよ」
銀時「まだ二十代ですぅ、ピチピチの二十代ですぅ!まだまだ行けるからね上も下も」
新八「下の話はしてねぇだろーが!」
そんなやりとりにAはつい笑ってしまいつられて新八もクスリと笑った。
新八「本当によかった...無事で...」
A「ありがとう、新八」
微笑んだ新八の笑みを見てAは小さく笑った。
銀時「ちょっと?助けたの銀さんなんだけど。何主人公的なポジションに立ってんのお前!」
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百済(プロフ) - 彩文さん» それはそれは...!ありがとうございます!なかなか更新出来てませんが最後までお付き合い下さいませ...m(_ _)m (2015年5月2日 18時) (レス) id: 17a69166bd (このIDを非表示/違反報告)
彩文 - 最初から読ませていただきましたぁ!とっても面白いですっ(`・ω・´ノ (2015年5月2日 14時) (レス) id: 8a8aba3780 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - みやさん» ありがとうございます!更新頑張りたいと思います! (2015年4月28日 22時) (レス) id: 17a69166bd (このIDを非表示/違反報告)
みや - 早く続きが読みたいです!更新がんばってください!! (2015年4月19日 22時) (レス) id: a8e91fe3e4 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ネオさん» コメントありがとうございますm(*_ _)m私のエネルギーになります!!更新頑張ります! (2015年3月23日 18時) (レス) id: a23e3ce459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年1月24日 21時