82[深刻な] ページ22
息を切らして向かう場所は銀時の頭の中にひとつしか浮かんでいなかった。
銀時は先程世話になった甘味処に息を切らしながら戻ってきていた。
銀時「おい、おっさん、美人の真選組の服を着た奴ってどこ行ったか分かるか?」
愛想がよさそうな店のおじさんは、うーんと記憶を辿っていく。
そして暫くして弾かれたように顔をあげた。
「そういえば真選組の女の人が顔色を変えて飛び出していったな」
銀時「どっちだ!?」
「右に走っていったよ。」
「サンキュー」だけ言うと店から出ていこうとしたが店のおじさんに止められた。
「そういえば銀さん、その人『刀がない』とかどうたら言ってたぜ」
銀時の中で何かが繋がって道ができた。
酸素が足りなくて苦しいが構わず走って民家を目指す。
さっきAの部屋にいた時に場所は聞こえたのだ。
嫌な予感しかしない銀時はAが無事であるようにと祈ってスピードを速めた。
既に民家の周りは真選組によって囲まれていた住民達や野次馬の間をくぐり抜けて
広がった視界には倒れた浪士達が映った。
土方「...てめ、また来たのかよ」
銀時「Aは?」
返事もなしに第一声を聞いた土方は呆れて今日何回目になるか分からないため息を吐いた。
今日は辺りを見回しながら状況を確認してAがいない事を知る。
銀時「ただの浪士の仲間割れじゃねえかもよ」
土方「どういうこった」
煙草を片手に持った土方は声を抑えて銀時に近付いた。
銀時「Aが関わってる」
土方の顔色が変わり持っていた煙草を地面に落とすと足でねじ消した。
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百済(プロフ) - 彩文さん» それはそれは...!ありがとうございます!なかなか更新出来てませんが最後までお付き合い下さいませ...m(_ _)m (2015年5月2日 18時) (レス) id: 17a69166bd (このIDを非表示/違反報告)
彩文 - 最初から読ませていただきましたぁ!とっても面白いですっ(`・ω・´ノ (2015年5月2日 14時) (レス) id: 8a8aba3780 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - みやさん» ありがとうございます!更新頑張りたいと思います! (2015年4月28日 22時) (レス) id: 17a69166bd (このIDを非表示/違反報告)
みや - 早く続きが読みたいです!更新がんばってください!! (2015年4月19日 22時) (レス) id: a8e91fe3e4 (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ネオさん» コメントありがとうございますm(*_ _)m私のエネルギーになります!!更新頑張ります! (2015年3月23日 18時) (レス) id: a23e3ce459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百済 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時:2015年1月24日 21時