34 ページ47
ピンポンパンポン
放送を知らせるチャイムが、不安の声でざわめく会場に鳴り響く。
「サプライズイベント」
そんな言葉を聞いた生徒達は先程までの不安が取り除かれたかのように浮かれていた。
そんな中、それを不思議に思う集団が2つ程。
「こんな魔術、開発しましたっけ団長？」
「いいや。」
「うちも知らねーぞ、こんな企画。」
団長は、そんなことを言いつつも心当たりがあるように亜子の方を見る。
『私も何も知りませんって。』
「で亜子。そこの2人は？」
『2人？なんのことでしょう。
あ、もしかして団長の幻覚では？
私も寝不足で入間くんの幻覚を見ましたし。』
団長の問いかけを顔色1つ変えずに誤魔化す亜子。
まぁ、よくこんなにも口が回るものだ。
「幻覚を見た」ことが事実なのが怖いところだが。
「そんな嘘ばっかり言って、私を騙そうたってそうはいかないからな。」
『団長、貴女は本当に何が見えているんですか？
私の周りに2人の悪魔は居やしませんよ。
それに、幻覚を見たのは紛れもない事実です。
そんなに信じられないのなら本人に確認します？』
そう、ス魔ホを取り出す亜子。
「いや そこまでしなくていいわ。」
・
そして時は経ち、生徒の8割程が中庭に集まっているのだろうか。魔獣師団が曲芸を始め、ソレに生徒達は興味を引かれ、惹かれ、前へ前へと寄せられていく。
それはまるで、光に焦がれる虫のように。
そんな中、1人の女生徒が押され、輪からはみ出て、何かを支える柱へとぶつかった。
…かと思えば彼女の頭上に何かの影が落ちる。
それに気づいた尾狐は、いの一番に走り出す。
彼女の手を引こうとしたが、それを阻止するように目の前に綺麗な朱色の髪がふわりと横切る。
「私は要らなかったか。」
そんなことを呟き亜子の元へ戻ろうとする
尾狐の肩に、
誰かが手を置く。
「貴様は何者だ？いつの間に入ってきた。」
そう訪ねる
が、次の瞬間、アメリの眼前から尾狐が消えた。
・
『尾狐？どうしたの、顔色悪いよ？』
「いやちょっと悪夢に片足突っ込んだ。」
そのセリフのすぐ後に、耳をつんざくような轟音が鳴り響く。音につられ上を見れば、
それはそれは綺麗な、大きな花火があった。
『これだよこれ、2人と見たかったのは。』
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おすすめ作品
化学は全てを解決する!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
檸檬(プロフ) - チエリー・ルミさん» 返信遅れました！すみません……これで、見れるようになっていると思います！ご指摘ありがとうございました。 (11月13日 21時) (
レス) id: 1056c6fd84 (このIDを非表示/違反報告)
チエリー・ルミ(プロフ) - たぬきの狸化の擬人化のが見れなくなってます。 (6月5日 20時) (レス) @page21 id: cf65d9fa57 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：檸檬 | 作成日時：2023年1月2日 17時
