【呪術廻戦】やがて溶けて血に還る

影と、 ページ3

伏黒「大丈夫か？また何か言われたのか」




隣に座る男__伏黒恵はいくつか勘違いをしている。


「平気よ。少し、考え事をしていて」



それは、




伏黒「何かあればすぐに言えよ。前から言ってるだろ」




私が加茂さんを嫌っていると思っているということと、


「あなたに頼ることでもないわ」


私が呪術師になりたくないと思っていることだ。



生憎、私は呪術師に何も抵抗はないし、加茂さんの事が嫌いな訳でもない。寧ろ加茂さんのことは好きだし、白峰の名の恥じぬ呪術師になるため、普段から鍛練は惜しまない。



伏黒「無理だけはするなよ。虎杖が死んだからってお前が強くなる必要はない」


じゃあ、誰が強くなるの。


伏黒「俺たちで何とかする。お前は降りていいんだ」


私が降りたら、貴方達は強くなれるの？


伏黒「言いづらいんなら俺が五条先生に話を___神楽？」



私が急に立ち上がったから、驚かせてしまったのか。
伏黒も優しい。それは身に染みるほどわかってる。

わかってはいる。



「無理なんてしていないわ。私は私の意思で呪術師を続けるって決めたの。伏黒こそ、降りてもいいのよ？」



悪戯っぽく笑みを浮かべる。


嗚呼、私の運命を縛るこの鎖をどうか解いてください。
そう願い疲れた私は、加茂家のいいなりに過ぎない。

都合のいい犬。雑用。所詮、その程度。



私がどう足掻こうと、近いうちに白峰は潰れるから。




だから将来、


男
を
産
ま
な
い
よ
う
に
し
よ
う。



伏黒「俺が？..降りるわけないだろ」



「そう、ならいいの」

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