子猫ちゃんは懐き上手【黒尾鉄朗】 (ページ17)

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高「あの、A先輩・・・わたし、黒尾先輩のこと好きになっちゃったんです//先輩は幼馴染ですよね？あの、協力してもらえませんか？」

あー・・・
とうとういわれちゃった・・・

いつか来るかなとか思ってたこと・・

『き、協力って・・・どんな？』

高「黒尾先輩と、距離置いて欲しいです。2人仲良くて・・・見てるのつらくて・・・」

クロと・・・距離？

胸がズキズキする。

高「無理言ってるのはわかってるんですけど・・・一緒に帰ったり、一緒に来たり、そういうの見ちゃうと悲しくて。」

・・・気持ちは分かるけど・・・

小さい頃からずっと一緒のクロと
わたしの1番安心できる場所と・・・？

ああ、でも・・・

昔から決めてたじゃんわたし。

クロの恋は応援する。

その時が来たら、離れなきゃ行けない現実・・・

『ん・・・わかった』

情けないなぁ、わたし。

こんなに胸がズキズキするのに・・・

こんなにクロを手放したくないのに。

クロはわたしが菅原さんと話したのを見て、

手放したくないって言ってくれたのに

わたしには言う強さは無いや・・・

高「A先輩、ありがとうございます！早速今日一緒に帰りたいんですけど、誘っちゃってもいいですかね？」

わたしに聞かないでよ・・・勝手に誘ってよ・・・

『わたしは研磨と帰るから、気にせずに』

『研磨、帰ろ。』

研「うん。クロは？・・・」

『クロはいいの。行こう？』

少し前に、クロと麗美ちゃんの姿が見える。

ああ、絵になるなぁ

研「A大丈夫？」

『大丈夫だよ？・・・・っ・・・・早く帰ろ！』

涙が出そうなのを堪えて、

わたしと研磨は

クロと麗美ちゃんとは違う道で帰ることにした。