不良の恋心16 ページ17
流れるように日々が過ぎ、いつの間にか2年になっていた。
「なー、虹村さん」
「なんだよ」
「なんで私は体育館にいるんでしょうか」
膨れっ面で立ち竦んでいると、額を小突いてきた。
虹村さんは顎に手を当てる。
「どうせ暇だろ、家にいてもダラダラするくらいなら…あ、そうだ。マネージャーやれば?」
「あぁ ! ? 」
「おい、可愛くねー顔すんな」
思わずガンを飛ばしてしまい、ハッとする。
私も虹村さんと同じように顎に手を当てた。
「マネージャーねぇ…」
目の前で練習に励んでいる1軍を見ながら目を細めた。
「なに ! ? Aちゃんマネージャーするの ! ? 」
「え、いや、すると決まったわけじゃ…!」
突然現れたさつきが目を輝かせながら問いかける。
さつきの勢いに押され仰け反る。
「してくれたら嬉しいな〜?」
上目遣いに気持ちが揺れる。
確かに家にいても夕飯を作る以外何も無い。
しばらく唸った後、顔を上げた。
「わ、わかった…」
「やったー!」
こんな簡単にマネージャーになっていいのか疑問ではあるが、私は男子バスケ部マネージャーとなったのである。
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みやと(プロフ) - 翠山葉月ノ十四さん» 虹村さんいいですよね(´ω`)コメントありがとうございます! (2017年1月5日 11時) (レス) id: 5d7d0f31f5 (このIDを非表示/違反報告)
翠山葉月ノ十四(プロフ) - 面白かったです!私もにじむー先輩大好きなので更新楽しみにしてます! (2017年1月5日 0時) (レス) id: 113142bdb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやと | 作成日時:2016年12月29日 6時