【あんさんぶるスターズ】よろしくBROTHER

71.未解決 ページ24

自分のコンプレックス。

それは普通な事だ。
ずば抜けて容姿が美しいわけでもなく、取り分け勉強ができるわけでもない。



だからと言って馬鹿でもない。

そんな俺が今、容姿がずば抜けて美しい生徒会長に呼ばれたのか。


問題は起こしていないはず。
淡々と生きている俺の周りに問題児はいても、俺は参戦していない。


_______…なら、何故だ？

英智「急に呼び出してすまないね、」


眉を下げ、ふわりと笑う生徒会長。

ここでやっと緊張が解れたのか、声を発する。


友也「あ、いえ。ところでどういうご用件で俺を呼んだんですか、？」



英智「うん、君にお願いがあってね？」

考える素振りか、顎に手を当てる生徒会長。


俺に…お願い？

なんだなんだ？変態仮面をどうにかしろ、とか？



あ、でもそれだったら分かる。
俺は演劇部で変態仮面と演じてるし。

英智「単刀直入に言わせてもらうけど、君に普通科へ行ってもらいたいんだ。」



友也「……へ？…」

アイドル活動はどうなるんだ？

それに、それにやっとクラスの奴らとも気楽に絡めるようにやったのに…。


英智「これは、僕のお願いでもあるし、



君のユニットのリーダーの仁兎くんのお願いでもある。」

友也「で、ですが！そんな突然転校しろだなんて……」



俺は混乱で目からジワジワとくる涙を必死に食い止める。

声は震えていたが。



かろうじて捉えられる視界で見たのは、生徒会長のきょとん、と目をまん丸くさせている顔だった。

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