【あんさんぶるスターズ】よろしくBROTHER

61.失望 ページ14

真剣な顔で言われたら、断れないじゃないか。


私は、携帯で文字を打つ。

なんて説明すればいいのかな？



いじめられてる？でも、それだとなんか、被害妄想が激しすぎるかな？


“ちょっと揉め事があっただけだよ”

絞り出した答えはコレだった。



嘘はついていないだろう。それに元はと言えば私が悪いんだし。



ルカちゃんは画面を見てから難しい顔をした。

ルカ「やっぱり僕じゃ、力になれなかったですか？」



そして、泣きそうな顔をして、立ち上がる。

待って、違うよ



手を伸ばそうとすると、払われる。

『！』


ルカ「お茶…お茶入れてきますね、」





ガチャンと音を立てたドアは静かなハズなのに、私にはとても寂しく、大きく聞こえた。

ほんっとうに散々だ。




どうしてこんなにも私は人を失望させてしまうんだろう。

つけっぱなしだった携帯の画面は真っ暗で、電源ボタンを押してもつかない。




充電がなくなってしまった。

仕方なく、携帯をポケットに突っ込む。



ルカちゃんが帰ってきたらちゃんと、謝ろう。






そう思い、ボー…としていると、階段を駆け上がる音が聞こえる。

帰ってきた。



ガチャッと開いた瞬間、ルカちゃん！とは言えないが、飛びつくとそこにはルカちゃんではなく、ルカちゃんに似た男の人が立っていた。

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