【あんさんぶるスターズ】よろしくBROTHER

49.大丈夫じゃない ページ2

何分たったのだろうか、随分長く抱きしめ合ってた。


ゆっくりと身体を離すと、なずなは立ち上がった。

なずな「声が戻るまで、俺ん家に泊まることになった。」



え、


なずなは真っ直ぐこっちを見て言う。

なずな「それまで、学校行けるか…？」



今度は目を伏せ、そう聞く。

なんで、なずなが学校のゴタゴタを知っているんだ。




どこまで知ってるの？

また、迷惑かけちゃうのかな…？


あうあうと口を動かす。

今までと違って、本当に声が出ない。



言えばよかった事が沢山ある。


自分の口から言えれば、誤解を解けたかもしれないのに。



迷って迷って…。

言うのを逃げたから、神様は私から言葉をとったのかも。




なにか、書くもの、文字が打てるものはないのだろうか。

キョロキョロと周りを見ると、私の鞄が部屋の隅に置いてあった。


そこまで、怠い身体を引きずりながら歩く。

鞄の中をごそごそを漁ると、携帯を見つける。



携帯の電源をつけて、キーボードを開く。




“だいじょうぶだからがっこうにはいく”

そうなずなに見せると、眉を引き締め溜息をする。





なずな「お前は大丈夫じゃない」


大丈夫だよ


なずな「倒れたの何回目だよ」



私、どれぐらい倒れてたんだろ…。

どれぐらい迷惑かけたんだろ。




どうすればいいかわかんない。

どうすれば迷惑かけずに生きてけるのかわかんない。




頑張って我慢をした。

頑張って相手を尊重するよう、行動した。


本当にしてただろうか。




ちゃんと尽くせていただろうか。

なにをして、なにを捨てればいいの。

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