オモウママニ。２ (ページ7)

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_三雲修side_

空閑「ミドリカワが自信満々でプライドが高そうなのはわかってたから、最初の2本はミドリカワの動きを見ながらむこうに気分よく勝たせた(・・・・)。」

三雲「勝たせた…！？なんで…！？」

空閑「簡単に言えば、こっちをナメてもらうためだな。

むこう(・・・)の戦争でたまにやってたんだ。最初の何回かだけ大負けしたフリして引きこんで殺すの。」

むこうの戦争、という聞き慣れない言葉にぼくは息を呑む。

空閑「"自分のほうが強い"と思いこんでるやつは、勝てるはずの相手に負けるとムキになるからベストな動きが崩れて殺しやすくなるんだ。

しかも負ければ負けるほど取り返そうとして熱くなるから、あとはその隙を突くだけで簡単に勝てる。」

つまり空閑が戦った緑川は隙だらけだったってことか…？

なるほど、相手をコントロールする力も大切なのか。

これが米屋先輩が言ってた"経験の差"なのか…。

今日のことを忘れないようにしよう。

三雲「動物動物…。」

空閑「…？」

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『失礼します。…遅れて申し訳_____』

鬼怒田「遅い！何をモタモタやっとる！」

ぼくたちがやってきたのはボーダーの上層部、そして風間さん、三輪先輩、宇佐美先輩が待つ部屋だった。

それにしても白永先輩の言葉を遮るなんて、鬼怒田開発室長は何者なんだ…？

…白永先輩、まあまあ圧強いのに。