オモウママニ。２ (ページ46)

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95　原動力とはページ46

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コンコン、と私はドアをノックする。

するとドアの向こうから中へ入る許可がおりた。

『…失礼します。』

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三雲「白永先輩…！？」

そう、私は三雲が目覚めたという話を聞いて三門市立総合病院へとやってきたのである。

三雲「あの、…白永先輩が応急処置をしてくださったんですよね？本当にありがとうございました。」

三雲はベッドの上で私に頭を下げる。

『応急処置をしたのは米屋だよ。…私は指示を出しただけ。』

三雲「それでもありがとうございました。」

私がここへ来た理由は"わからない"を"知る"ため。

『私は君の、…三雲修の原動力が知りたい。』

三雲「…原動力…ですか？」

『私が知る君は、悪いと理解しながらも誰かのためにルールを破る"自分の意志をきちんと持った人間"。

…そんな君と比べて私は、良し悪しもわからないから誰かの言葉で動く"自分の意志を持たない人間"。』

私は真剣な眼差しで三雲を見つめる。

『…どうして君は他人のために命を捧げることが出来たの？…どうして君は死を覚悟出来たの？

第二次大規模侵攻でボロボロになった君を見て、ずっとこの辺りがモヤモヤしてた。』

と私は胸辺りを撫でる。