オモウママニ。２ (ページ35)

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『女の人、…苦手なんでしょ？なのにいつも手を震わせながら私に声をかける…。』

辻は震える手に気づき、その手を背中に隠す。

『私はそんな辻が理解出来ない…。』

辻はいつも私が思いつく選択肢から私を助けてくれる。

女の人が苦手なはずなのに、嫌なはずなのに、…辻の考えがわからない。

辻「白永さ…んが…！」

顔を赤く染めた辻が私に向けて言う。

辻「俺をぃつも…助け…てく…れるか…ら。」

辻を女の人から助けたことは何度かある。

でもそれは…

『氷見と犬飼先輩に(・)"辻が困っていたら助けてあげて"ってお願いされたからで、…私の意思じゃな______』

辻「もしそうでも！」

…ああ、皆がわからなくなっていく。

辻「いつも助けてくれるのは白永さん…だ…から…！」

あの雨の日、私は私がわからなくなった。

そして今日、私は徐々に皆がわからなくなっていく。

『…意味がわからない。』

雨が私を理解不能にさせる。

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