オモウママニ。２ (ページ26)

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私と出水はボーダー本部基地の廊下を2人で歩く。

私たちに会話はなく、ただ沈黙が流れるだけ。

出水「…白永。」

しかし、この沈黙に耐えられなくなった出水が口を開いた。

出水「あの時、…なんでおれを助けようとしたんだ？」

ー三輪「どうして俺の分のグラスホッパーも起動した？」ー

三輪と似たような質問だった。

『…わからない。』

私はいつも通りの回答をする。

…わからない。

どうして私はそうした？

どうして身体が勝手に動いた？

私は私を理解出来ない。

出水「…相変わらずの"わからない"…か。

でも、おれは…

、

、

、

、

、

、

嬉しかったぜ。」

出水は嬉しそうに笑う。

…わからない。

どうしてキューブにされたのに嬉しくなるの？

どうして私を責めないの？

私の心の中で変なモヤモヤが暴れ出す。

皆の気持ちが理解出来ない。

今までこんな事なかったのに。

『…全部…わからない…よ。』