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「お待たせしました。アイスティーと桃のミルフィーユです。」

「ありがとうございます。いただきます」

ケーキを口に運べば甘すぎないクリームと桃の酸味と優しい甘みが口に広がり、思わず口角が上がる。

「これとっても美味しいですね!マスターが作られているんですか?」

「お口に合ったみたいでよかった。この店で出しているものはほとんど私が作っています。」

マスターが作っているということは…もしかして梓ちゃんはまだ働いてないのかな?

「ポアロは他に従業員の方はいらっしゃらないんですか?」

「それが…困ったことに、この前バイトが辞めて、今は僕一人でやっているんです。まぁお店自体、駅から外れた場所にあってお客さんはそこまで多くないので、何とか1人でやっています」

「そうなんですね…けど1人だと休憩を回すにも、仕込みをするにも大変ですね…」

「本音を言うとせめてランチの時は猫の手を借りたい時もあるんですが、求人をだしてもなかなか来ないんですよね。」

マスターの顔を見ると目の下にクマが出来ており、疲れていることがうかがえる。
マスターを助けたいと思ったが、あんまり主要な登場人物がでてくる場所には近づきたくない。

けど今自分は仕事を探していて、マスターは人手が欲しいわけだし…

「あの、マスター。…もしよければ私を、ポアロで働かせてくれませんか?」

「お客さんがですか?」

「はい。色々わけがありまして、私今無職なんです。けれど、自分にとってどんな仕事があってるか分からなくて…もしマスターがよかったら、ここで働かせてください!」

「そうなんですね!逆にお客さんがよかったら、うちで働いていただいてもいいですか?」

「はい!よろしくお願いします!」

マスターから返事をもらった直後
カランカラン と、ポアロの扉が開かれた。

「いらっしゃいませ」

「あの、すみません!喫茶ポアロってここであってますか?」

「はい、ポアロはここですよ。お客さん…というよりは、何かここにご用ですか?」

「はい!駅に貼ってあった求人をみて来ました!」

あまりにタイムリーな話をするもので、飲みかけた紅茶を吹きそうになる。

どんな人なのか気になって振り向くと…

あ、梓ちゃん!?
紛れもなく、榎本梓ちゃんだ…このタイミングで現れますか、、

「アルバイトの応募ですか!まさか今日だけで2人も従業員を持てるなんて、本当に助かります」

「2人って?」
と、頭の上にはてなマークを浮かべる梓ちゃん

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ワカ(プロフ) - あの・・・128の次が130になってます (2020年4月23日 20時) (レス) id: 709076fccc (このIDを非表示/違反報告)
たーちゃん - とても、おもしろかったです。これからも、頑張ってください! (2020年3月16日 19時) (レス) id: 66fad934a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アプリコット | 作成日時:2019年5月7日 2時

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