47 ページ48
スタッフについて行くと、大きいスタジオ内へと連れてこられた。
中はかなりバタバタとしており、いろんなスタッフが走っていた
「今生放送中なんだけど、ちょうどVTR流してるところなんだ。あと3分でVが終わるから終わるから、急いで水無さんのお化粧直しお願い!」
と、スタッフが指さす方を見ると水無怜奈がいた。
探す手間が省けたわ
「わかりました!」
私は近くにあった化粧パレットを持ち、水無怜奈へと近づく
「水無さん。お化粧直しさせていただきますね」
「ええ、お願いします」
「目を少しつぶっててもらってもいいですか?」
「はい」
と、私は彼女の化粧を直しているあいだに彼女のスーツの襟裏に発信機を付けた。
けれど、なぜ水無怜奈に発信機をつけたのだろう。
私は意図は分からなかったが、任務は完了した。
「お化粧直し終わりました!ばっちりです!」
「ありがとうございます」
「失礼しますね」
私は誰かに怪しまれる前に、スタジオを後にし
ジンたちが待つ車へと向かった。
すると携帯が震え、画面を見るとスコッチから電話がかかってきた。
けれどジンたちが待つ車はもうすぐ目の前であり、ここで出たらスコッチが危ない目に会うかもしれないと思い
私は着信を拒否し、携帯の電源を落とした。
「お待たせ。水無怜奈にしっかり発信機をつけたわ」
「ご苦労。少し様子をみる」
「なぜ彼女に発信機をつけたの?彼女は組織となにか関係あるの?」
「こいつは2ヶ月ほど前に組織に入ってきた。あの方は幅広い業界との繋がりを望んでいらっしゃる。だからこの女にアナウンサーになるよう命を出したんだ」
「なら彼女はその命令に従って完璧にアナウンサーをしているわよ?」
「あぁ、優秀なやつだ。次期にコードネームも貰うだろう。だが、俺もあの方もまだ信用はしてねぇ」
「本当に組織に尽くしているか知るための発信機ってこと?」
「どうだろうな」
「まさか、これの疑惑でもかけられてる?」
と、私は車の窓を2回叩く。
「そうはいってねぇ、けど監視しといて悪いことはねぇからな」
「疑わしきは罰せよ」
「クッ、よくわかってるじゃねぇか。そっちはなにか掴めたか」
「...何もないわ。ひとつ問題は3人とも優秀で、私の仕事がないことくらいね」
251人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アプリコット | 作成日時:2018年5月25日 17時