鬼殺隊七不思議七番目 ２

たった寸秒 ページ25

悲鳴嶼side

事の発端は緊急柱合会議に遡ります
いつもは自分から発言しない時守が珍しく
皆の帰り足を止めて話し始めた事です

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「実は皆さんに協力してほしい事があります」

『時守が協力を促すとは珍しい事もあるんものだな』

「えぇ、事態はそれだけ大変なんです」

時守が慌てるほどの事態だと？

「そのですね。今日から丁度一ヶ月後の晩
産屋敷邸に鬼舞辻無惨が来るのです」

なんだと！？鬼舞辻無惨が！？

お館様は無事なのか！？叫び出したい気持ちに
なったがなんとか抑えた

「皆さんの動揺も分かりますが落ち着いて聞いて
下さい。お館様は鬼舞辻無惨が赴く事を承知されて
おります。しかも自分に爆薬を仕込んで自分と
あまね様、ひなき様、にちか様を巻き込み
自爆して鬼舞辻無惨を窮地に追い込もうとしている
のです」

『なんだと！？』

流石に今回は我慢が効かなかった

「ですから落ち着いて下さい。救う方法は有ります」

駄目だな自制しなくては南無阿弥陀仏…

「救う方法とは______」

そう言ってお館様救出方法を語り始めた
要約すると鬼舞辻無惨が来る前に事前に時守が送ってくる地図を頼りに産屋敷邸に宇髄と俺と数名の隠で
忍び込み、俺がお館様を隠があまね様とひなき様、
にちか様を抱えその隙に宇髄が鬼舞辻無惨に
ありったけの爆薬を投げつけるというものだった

しかも、その作戦を実行した後、鬼舞辻無惨が住む
無限城への道が開かれるという


正直半信半疑だかそんな事よりも、なんで…

「(別に時守を責めている訳ではないんだが)
土台として、なんで時守はお館様の所に鬼舞辻無惨が
来ることを知っているんだ？(二度も質問して鬱陶
しいなら謝る)なんで産屋敷邸の場所を知っている？
あれは隠や柱でさえも知らない筈だ。
(お館様が特別に優秀な時守の為に教えてくださった
のかも知れないな時守は信頼があるからな。
どうだ？合っているか？ゆっくりでいいから)

答えろ。」

冨岡が珍しく大声で長話したと思ったらこれだ
だから冨岡は嫌われるんだ。

まぁ思っていた事を全部代弁してくれたがな
時守は一瞬苦虫を噛み潰したような顔をしたが
数秒後にはキッと顔を整えて

「それに関しては"まだ"言えません。
けれども必ずこの闘いが終幕を迎えたら言います。
皆さんが私に関して疑問に思っている事全て。」
"だから作戦に協力して下さい"と言って


　 土下座したのだ

覚悟を決めたもので→←お館様第一

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