【Usss】月下の吸血鬼は微笑みを浮かべる

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side坂田

え、それってあの某国民的アニメのタイム〇シンみたいなところで自分のいた時代や場所を何も分からない状態で探せってこと？

失敗したら江戸時代とか普通に行くってこと？

……………………やば

Aさんはさらに続ける


A「こちらも探すが、すぐに見つかるかは分からない。時空空間は多少の規則性があるものの、初めは漠然としたところから探さなければならないからな。」

そろそろ何言ってるかわからなくなってきた。

たぶんほかの3人もそんな顔してると思う。

Aさんがそれを悟ったのか、補足して説明してくれた

A「……まぁつまりは、時間がかかるからそれまではここにいていいということだ。お前たちに協力してもらうことも増えると思う。」

どんなことを協力すればいいのかまるで検討がつかないけど、帰るためなら……と考えていると、

A「……ただひとつ、やっておかないといけないことがある。」

やっておかないといけないこと？

うら「なんですか？」

するとAさんは少し目を伏せて言った。

A「…さっき、この世界の怪を見ただろう？」

その言葉で、一気にその場がピリつく。

帰れる、ということにひっぱられて忘れていたが、この世界には、俺たちを連れ去ってきたやつや、さっきの気持ち悪い怪物がいた。

他にもいないはずがない。

A「……基本的に私の客人としていれば、ある程度の怪はお前たちを襲わないはずなんだ。…でも、私から離れていたときに怪が来たり、さっきのように私を知らないやつが来たら厄介だ。」

その言い回し的に、相当すごい人なのだろうか。

確かに、この人の近くにいたら大丈夫的な感じは何となくしているけど、ずっと近くにいれるわけではないだろう。

A「それに、たとえ私の客人だとわかっていたとしても、人間であると言うことを理由に襲ってくる奴もいる。……人間が食料の奴もいるからな。」

今までもそれなりの緊張感で聞いてきたつもりだけど、さすがに怖くなってしまった。

志麻「…じゃあ、どうすれば…」

恐る恐るまーしいが聞く。

A「ああ。考えたんだが……」



私の"力"を、少しずつお前たちに分け与えようと思う

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