壱 ページ1
立ち止まっている私の後ろから、一体何人に抜かされたか数えるのも億劫になるほど溢れかえっている人ごみ。
すれ違う中で肩にぶつかって来る人もいたが、その程度でよろけることはない。
逆に、ぶつかってきた人が転んでしまい私が謝る暇もなく舌打ちをプレゼントされた。
さて、前置きはここまでにして本題に入ろう。
ここ何処??
見慣れない町、服、建物、機械。
人々がせっせと歩いているど真ん中で、口と目をあんぐり開けて立っている自分の顔をもしも仲間が見ていたら、きっと一生馬鹿にされるだろう。
いや、そんなことはこの際どうでもいい。
問題は、何故先程まで "鬼" と戦っていたはずなのに気づけばこの場所に来ているのか、ということだ。
しかも、その鬼は十二鬼月の上弦。
柱は、私一人で、その他の隊士はなんと癸なのだ。
一刻も早く戻らなければ、彼らの命が危ない。
辺りを確認してみると、見たことも無いものが溢れかえっている。明らかに文明が発達しすぎている。
・・・っは!!まさか、私が鬼ばかりと戦いすぎていてこの文明の変化に気づいていなかったのか!?
そ、それはないと思いたい。年頃の女子としてそれは本当に避けたい事実だ。
とりあえず、落ち着いて状況を把握しよう。
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曉 - おぉ!!更新頑張れ下さい! (2020年3月18日 23時) (レス) id: b654ed0c5e (このIDを非表示/違反報告)
アクちゃん(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください!!オチは豪炎寺さんがいいです! (2019年10月22日 14時) (レス) id: 2dd416c626 (このIDを非表示/違反報告)
なすけ - 面白かったです!血の呼吸って、何の呼吸の派生ですか? (2019年8月29日 21時) (レス) id: c4de24453f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 流石柱 (2019年8月24日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
水無月 - このお話すごく面白くて好きです!!更新頑張ってください!! (2019年8月21日 16時) (レス) id: a3c8b29d2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロミ様 | 作成日時:2019年5月8日 20時