破壊の赤【風間蒼也】

はじまる ページ19

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とは言ってもずっと学校に居られるほどの
落ち着きはAにはなく



「あれ、Aじゃないか！」

「こんにちわAさん」


前方から跳んでやってきたのは
嵐山隊の嵐山准と時枝充、木虎藍だ


『おー嵐山隊だ〜』


ポケーッと空を見つめる場所は
警戒区域内廃墟の屋上


「こんなところでなにしてるんですか？」

木虎らはきっと防衛任務中だったのだろう


『ん〜〜学校行ったんだけど飽きちゃって』

「飽きちゃって……って」

真面目かつ優等生な木虎には
理解しがたい発言か、表情を歪めた


「行くのは行ったんだな？えらいなA」


事情を知る嵐山はAの頭を撫で、
時枝はなんとなくなにかある人なんだなと
理解をしたようだ


『准君』

笑わないAを見るのは
嵐山もひさしぶりだった

『市街地、これから行くんでしょ？』

「ああ。今から任務だ…………が
その感じだと何かあるのかA」

『敵はもうトリオン兵の準備はできてる。
人型は粗方隊員が散った頃に出るから市民を避難させて。』

「どうしてそんなことがわかるんですか？」

いまいち納得のいかない木虎

「その質問は後にしよう木虎。どうしますか嵐山さん」

「今本部にも連絡を取った。
市街地には迅の助言で既に加古隊、三輪隊、B級何隊かが現着しているらしい。俺たちもサポートしつつトリオン兵を迎え撃つぞ」

「「了解！」」



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